第5話 デート

 前回のあらすじ。俺、田中飛優たなかひゆうはチャットのやりとりをしていた女子とリアルで会う約束をした。約束した現場へと着いた俺は、背後から近づく謎の女に気が付かなかった(嘘)。後ろを振り向き、目撃したのは!なんと転校生である想華遠離おもかえんりだったのだった。


「あなたは……隣の……」

「君が……想華おもかさんが、想いの届け者さんだったなんて……」


 驚きを隠せない俺が思ったこと、それは私服めっちゃ可愛い!ということとやったぜこんちくしょう!という嬉しさだった。


「幻滅したんじゃないですか?いざ会うと。こんな男で」

「そんなこと……ない。そちらこそ、幻滅したんじゃ……」

「そんなことないです!逆に服装が可愛くて……って、あ、あ……」

「あ、ありが……う……」


 お互い自爆し、気まずくなりつつもとりあえず気を取り直して一緒に歩く。


(しまったな〜、口数が少ない。しかし、これじゃまるでデート、デート?俺デートしてるのか!?もしかして!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!)


 両手を上げて泣きながら嬉しさに満ちた表情になる俺だが、「大丈夫?」と想華さんに心配され、我に返る。


「急に話したいなんて言ってごめんね。どんな人なのか、ずっと前から……気になってて」

「いえ、俺も会ってみたいなと思ってたので大丈夫です!それで、話とは?」

「今日は、一緒に遊んでみたかったんです。ごめんなさい……話というのは一緒に会う……好日を作る為だったの」


(可愛すぎか〜!)


 第一に想華おもかさんの格好からして可愛いのだ。白のワンピースという清楚なイメージを出している格好をしている。服装と似合っていて、言葉にならん。


「あ、じゃあ映画とかどうですか?誘おうと思っていたんですが……」

「いいんですか!?

      はい……一緒に見たいです」


 こうして、今日は幸せな時間を堪能して終わるのだった。




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