第4話

「あれ?夏希!?」まさか夏希に会うとは思わなかった…4時間前「ふぅ…実家に帰る!休みに帰るのが唯一の休み!しかも夏希が居ないって言うのも…」「あの~!写真撮ってくれますか?」「良いですよ?はいチーズ!」パシャ!「ありがとうございます!」「中学生か高校生の子達かな…ちょっと懐かしいなぁ~!」4時間後「着いた~!地元!」スタスタ「確か…電車に乗ってその後バスに乗り換える!早速…」「観光で来たのは良いけど結構距離あったなぁ…」「あれ?夏希!?」「?沙弓~!何でいるの?」「それはこっちのセリフ!何してるの?」「いやぁ~!車で観光に来たんだけど疲れちゃって…今休憩してたとこ!」「へぇーてか夏希って免許持ってるの!?」「うん、高校卒業して取った!って言ってなかったけ?」「…初めて聞いた」「じゃあ!行きますか!」「どこに?」「沙弓の家だよ!」「送ってくれるの!?」「沙弓の家族に会ってみたい!」「うーん…ちょっと連絡していい?」「ありがとう!」「まだ何も決まってないから…」ピピッ…「よし!電話掛かってきた!もしもし…母さん?」『違うよ!蛍だよ!母さんと全然声違うじゃん!!』「ごめん!あのさ今からそっちに帰ろう思うんじゃけど」『どうしたの?』「友達がおるんじゃけど…」『友達って…夏希さんって言う人?』「そうだよ」『今母さんもう少ししたら帰ってくると思う…』「ただいま蛍!」「おかえり!姉貴の友達がこっちに来るって…」「そうのぉ…ええって伝えて!話は後で詳しゅうっ言うといて!」『どう?ダメ?』『ええって!だけど家帰ったら詳しゅう聞くってさ』「分かった!良いって!」「やったー!ありがとう沙弓!」「あはは~!喜んでるよ!」『変な人じゃのぉ…』「正論言わないの!じゃあ!後で!」プツッ…「電話で変なこと言われてた感が…」「何も言ってないよ!」ブォー「ルモンドの曲かけていい?」「どうぞ…」「ルモンドとghってライバルだけど良さがあるのね~!」「確かに!そう!妹がルモンドのドラムの梓好きなんだよ!」「ボーカルの珠樹じゃなくて?」「ドラム…でも全員顔好き!あとghはねボーカルの琴羽~!カッコいい!」「顔は若にゃん派だけど」「若にゃんは可愛い!けどはっきりと言うらしいね~!リーダーの国助、知佳のダーク感があるところが良さだよね!」「うんうん!」「そう言えば家からあと何分?」「あと20分~25分で着くと思うけど…」「思った以上時間かからないんだ!良かった…」22分後「夏希ここ!」「オッケー!車どこに止めよう…」(ここの近くに来客用駐車場なかったけ?)「夏希!ここに車止めて!」「分かった!」(まぁ…長かった~!)バタン!「よし!沙弓荷物これだけ?」「うん!じゃあ…行きますか!」ガチャ「ただいま…」「沙弓おかえり~!あれあなたが夏希ちゃん?」「はい!は…初めまして高田夏希です!いきなり来てすいません…」「ええのよ!沙弓の友達なら大歓迎!」「ありがとうございます…ねぇ沙弓?」「何?」「お母さん美人じゃん!」「そう?まぁ…地元の美人アナウンサーとか言われてる」「納得!」(だから沙弓可愛い顔してるんだ)「取り敢えず私の部屋に荷物持っていこう!」ダンダンダ…「沙弓!帰ってたんだ!」「蛍!たまに出る私に対する呼び捨ては…」「別に姉貴って絶対呼べって言うことはないし!」「まぁーね!蛍彼氏…」「彼氏じゃけどまだ正式に付き合ってませーん!」ガチャ「見た目違うのに中身沙弓そっくり…」「そんな事ないと思うけど…」「沙弓は蛍ちゃんと仲良しだよね~!って沙弓!?」「ちょっと姉貴!」「そうだよ仲良し~!」ブチュ!「沙弓!キスするな!」「夏希に仲良しアピールを…」「しなくても夏希さん分かるでしょ!」「2人共…落ち着いて…」「夏希ごめん!いつものことだから」「そう?」「すいません夏希さん…姉と2人だけで話があるので席外して貰えませんか?」「分かった!」(沙弓のシスコン度強すぎ~!)「蛍どうしたの?」「フフフ…それは出来上がってからのお楽しみ~!」「えっ?」「取り敢えず姉貴お風呂入って!話はそれから!」「分かった…」30分後「ふぅ…でこれからどうするの?」「取り敢えずこれに着替えて!」「これって…」「姉貴にはこれとこれ…」「着替えたよ!」「よし!始めるよー」「ちょっと蛍ぅ~!」8分後「沙弓と蛍が一緒にいるとはね…あれやってるな」「何かするんですか?」「まぁそれは見たら分かるわ!」「母さん~!姉貴をナチュラルにしてみたよ!」「沙弓可愛い!」「けど露出多い!」「だって姉貴胸大きくない?」「そ…それ言ったら夏希なんか私より大きいよ!ね?」「えっ!?」(沙弓何言ってるの?)「…否定はしない!」「そうだわ!あなた達芸やってよ!」 「ネタ!?」(急だなぁ…)「わ…分かりました!沙弓部屋借りるね!」バタバタ…「母さん!無茶ぶり言わないでよ!」「だって~!面白そうだから…」その頃夏希は「うーん…よし!」

N「お帰りなさいませお嬢様」

S「執事かよ!」

N「メェー!」

S「羊でない!」

N「申し訳ございません、お財布暖めますか?」

S「何でだよ!」

「…沙弓呼ぼう!沙弓出来た~!」「今行く!」ダンダン…「出来たの!?」「一通り…これとあと最初に作ったネタを方言に変える!」「方言?」「そう!つまり…最初のネタだと…」

N「ねぇねぇ、最近おい彼氏でぎだんだげど初めでのデートってどご連れで行ってえが分がらねぁんだよね…」

S「そがいなの簡単じゃん、ボーリングやら連れて行けばええんじゃない?」

N「え~、ボーリングってなんか汚えイメージがあるんだよねー」

S「そう?でもちゃんとお店の人が綺麗にしてくれとるけぇしゃーなーよ」

N「しかも、もし元カレどがどボーリング行ってで泣いでしまったらどうしよう~」

S「考えすぎじゃ!」

「…って感じだよ!」「そんなに方言出ないよ!てか喋ったことないやつとかあるし…」(よく私の地元の方言調べたなぁ~!)「これ以上頭が回らない!」「お疲れ様!ちょっと持ってくる!」「沙弓…」「持ってきたよ!」「…ありがとう」「夏希?疲れた?」「大丈夫…好きでやってるから」「なら良いんだけど…」「沙弓の父さんは…」「8歳の時に離婚したよ…しばらくして亡くなったよ」「えっ…何で?」「急死だよ…と言っても夫婦の仲は良くなかったけど」「何か聞いて…ごめん」「大丈夫!だからね私が結婚して子供が生まれたらそうさせたくない…」「プッ!沙弓らしい!」「何それ!ちょっと練習して寝よう!」「練習…」「嫌とは言わせないよ!」「夏希~!睨まないで!」「ウヒヒヒ~!」「いやぁ~!」翌日「…ううっ…眩しい!」「…眠い…」「ふわぁ…顔洗おう…」ダッダッタ…「…」「夏希ちゃんおはよう!」「あっ…おはようございます!朝御飯作ってるですか?手伝いますよ!」「ありがとう!じゃあ…これと作ったものテーブルに持っていってくれる?」「分かりました!」ジャアァ!「お料理上手ね!」「ありがとうございます!けど簡単な物なら作れませんよ…」「母さんおはよう…」「蛍!」「えっ!?夏希さんがどうして…」「朝御飯作るの手伝ってくれてるの!」「へぇ…母さん夏希さんが作ったもの一口食べていい?」「…はい!一口だけよ!」「プロじゃないんだからそこまで…美味しい!」「本当に!?」「普段食べれない味…あの!これの作り方教えてください!」「ええっ…材料はトマトとアスパラときのこ!まず3つを一口サイズに切って炒める!そこにマヨネーズとコショウを入れてまた炒める!最後にお皿にレタスを敷いてその上に炒めた物を乗せて完成!」「ありがとうございます…今度やってみます!」10分後「いい香り…おは…みんな起きてる!?」「そりゃ朝だから…」「おはよう姉貴!」「蛍~!夏希といつの間に仲良く…」「盛り上がればなるでしょ…」「夏希ちゃん!結構モテるじゃない?」「母さん夏希に何聞いてるの!」「そうですね…人生で3回ほどえへへ」「凄いなぁ~!納得!」「ありがとうございます…」「あの…早くご飯食べよう!お腹空いちゃった!」「はーい!食べよう!」「じゃ沙弓手伝って!じゃないと食べさせないよ!」「分かったよ!」『いただきます!』「美味しい…」「でしょ?母さんの料理は絶品…」「それは夏希ちゃんが作ったやつだけど?」「えっ!?夏希凄い~!」「本当?」「うん!私の家の味と全く一緒だよ!」「姉貴は下手かって言ったら違うし…と言っても上手いかと言ったら…」「蛍と同じくらい出来るよ!」「…じゃあ今度沙弓の家に行ったときに作ってもらおうかな?」「夏希ニヤニヤ顔…企んでるなぁ~?」「全然!」ガチャガチャ…「沙弓何してるの?」「夏希にこの町を案内したいなと思って…」「じゃあ…ってネタどうするの!?」「それ明日になったから!まぁ…羽伸ばそう!」「分かったよ…じゃあ案内して!」「はーい!夏希!車」「えっ?私が運転するの!?」「安全運転出来るの夏希しかいないし~!」(案内するなら自分で運転しろ!免許持って…いや沙弓機械音痴だから運転させると事故起こしそうで怖い…)「…行こう!」「夏希」「何?」「ううん!何でもない!」ブォ…「海綺麗…」「でしょ?」「車止めていい?」「いいよ!」バン!「風気持ちいい~!カメラで」パシャ!「沙弓写った…」「ごめん!邪魔だった?」(沙弓が写ったらモデルの写真見たいになった)「夏希?」パシャ!(太陽が輝いて綺麗…)「…き…つき…夏希!」「えっ…うわぁ~!」バシッ!「大丈夫!?」「あ…ありがとう」「…気をつけてよ」「分かった!沙弓このカメラで私を背景に撮って!」「うん、じゃあ!撮るよ!はいチーズ!」パシャ!「撮れたよ!」「ありがとう!」「夏希!海で泳ごう~!」「えっ!?水着持ってきてないんだけど…」「大丈夫~!蛍の水着と私の学生時代の水着持ってきたから!」(何故持ってきてる!?最初から泳ぐつもりだったの?)「ふぅ~!汗だくで着替えづらい…」「沙弓…蛍ちゃんの水着下は大丈夫なんだけど上がセクシーになったんだけど」「えっ?うわぁ…想像以上に胸がデカイ…」「Dカップだから!」「それより夏希…水着の上が着替えづらいから手伝って!」「分かった!」10分後「これで泳げる~!」「沙弓と蛍ちゃんって胸の大きさ違うよね?」「蛍は身長は同じくらいなんだけど体重が私より軽いから…しかも蛍は母さん寄りだから胸あんまりない!」「あはは~!失礼だよ~!」ザブーン「いやぁ~!楽しい~!」「本当~!来て良かっ…ブッ!」「沙弓~!波にやられて~!」「いや…夏希が波に拐われてるから!戻ってこーい!」「大分深くなってきたけどどうやって戻ろう…」2時間後「夏希~!どうしよう…死んで…」「沙弓!戻ってきたよ~!」「夏希!良かった…」「波に乗られて戻ってこれた~!どうする?」「実は行きたい場所があるんだけど…」「分かった!じゃあ案内よろしく!」ブーン「どこに行きたいの?」「昔家族と行ってた所!」「公園?」コクり「その時は父さん生きてたから…」「そう言えば離婚して別れてた直後に死んだって言ってたね…」「…何かワクワクしてきた!」15分後「着いた~!」「お疲れ様~!うわぁ~!遊ぶぞ~!」「ちょっ…沙弓!」ダッダッ…「懐かしい…よく父さんと蛍で遊んでたなぁ~!」『よしっ!来い!沙弓!』『お父さん行くよ!それっ!』『上手いぞ~!』『お父さん後ろに蛍が…』ドンッ!『うわぁーん!』『蛍!』『とーしゃんがゴツン!』『ごめん…』『許しゅ!えらい!』『蛍も一緒にやろう!』『すーとぶらぶらしたい!』『ええよ!じゃあ…すべり台まで競争だ~!』『うん!』「歳は取って色々変わったけどここは何も変わってない…」トン…「沙弓?」ビューン「風が強いなぁ…えっ?」(ここは?沙弓の過去?)『蛍!ブランコ楽しいか?』『うん!ぶらぶらたのしい!』『お父さん!私も押して!』『分かった!』『さゆみおねえちゃんズルい~!』『蛍こそ!』『喧嘩はするなよ~!』『はーい!』『楽しいか?』『楽しい~!』『そっか!沙弓…蛍がいない!』『えっ!?でもそんな遠くには…行ってないはず?いた!』『蛍!』『?とーしゃん!おねえちゃん!みて!』『何?えっ?』『いつもあそんでくれてありがとう!』『蛍~!』『じゃあ…私も!蛍私の妹になってくれてありがとう!お父さん!いつもありがとう!これからも長生きして見守ってね!大好きだよ!』『沙弓!蛍!ありがとう…父さん嬉しいよ!』『あれ?泣いてる~!』『よしよし…』「そう言えば感謝の言葉を言って泣いたことあったなぁ…って何で夏希が泣いてるの!?」「よく…分からないけど…沙弓の父さんとの思い出を聞いてたら涙が止まらなくて…」「あはは~!泣きすぎだよ~!」「うん…」「この話蛍覚えてたりするのかな?いや…小さいし覚えてないか」「…覚えてると思う!忘れるわけない!」「夏希…」カキカキ…「よし!」「何してるの?」「昔こう言うのやらなかった?」「まぁ…そう言えば蛍がよく書いててそれを見てた!」「こうやって…天国の沙弓のお父さんに届けるために!」「プッ!」「別に良いじゃん!可愛いことでしょ?」「きっと喜ぶよ!思い出の場所に来れたし…」「すぅ…よし!沙弓書けたよ!」「えっ!?」「書いたことを読むね沙弓のお父さん!初めまして親友で相方の高田夏希です…多分沙弓は私に迷惑をかけ続けると思います」「いや!迷惑かけてない…」「普段の自分の行動よく考えなよ!遅刻とかサボり癖!」「うぅ…否定できない…ごめんなさい」「でも…私は一緒にいるだけで楽しいのでこれからも沙弓を天国から応援してあげて下さい!」「夏希…」ぎゅっ…「…ありがとう!」「沙弓何か言わないの?」「別に…夏希には秘密にしておこっかなって!」「えー!」(父さん…天国から私達家族を応援してね!)「沙弓…いい加減この状態から解放してくれないかな?」「あっ!ごめん!」「帰ろう!」「そうだね!」『沙弓ありがとう』「えっ?」「どうしたの?」「ううん…何でもない」その後家に帰った「ただいま~!」「姉貴遅いよ!」「あれ?母さんは?」「まだ…あのさ何で2人共泣いてるの?しかも姉貴に至ってはさっきまで泣いてたよね!?」「あはは~!別にちょっと思い出して泣いてただけ…」「ふーん…先にお風呂入って!」「分かった!」バタバタ…「そう言えばどこに行ってたんですか?」「公園かな?沙弓が昔よく遊んでた公園らしいけど…」「公園…ですか?」(あっ!もしかして…)「あはは!姉貴あはは~!」「いきなり笑い出した!?」(明日何かある気がする…あっ!明日人前でネタ見せないといけないじゃん!)その頃沙弓は(久しぶりに父さんに会えた気がする…ありがとうって…)「ふぅ…」「姉貴」「何?」「今日昔遊んでた公園行ってたんでしょ?」「どうしてそれを…」「夏希さんが言ってた!」「夏希…」「父さんと遊んだ記憶ってないと思うでしょ?小さかったけど覚えてるよ…私がよく泣いて沙弓と父さんに慰めてもらった」「それで母さんは心配しつつも笑ってた!あの頃は楽しかったなぁ…」「…離婚して離れ離れが辛かった!しかもその後死ぬなんて思わなかった…」スッ…「よしよし…」「蛍…ありがとう」「うん…お姉ちゃん」「グスン…」(沙弓の様子見に行って泣くとは思わなかった~!)「何してるんですか?」「いやぁ~!沙弓に用が…」「夏希…いつから見てた?」「いや…見てな…」「いつから見てた?」(さっきまで泣いてた人とは思えない顔)「…お父さんとの思い出話から」「そっかそっか!夏希私に用があったんでしょ?」「そう!明日の為にネタの練習!」「完全に忘れてた…」「連絡するよ!」「おー!」ダッダッタ…「全く…」「ただいま!」「お帰り…」「あれ?沙弓は?」「部屋に戻った!ご飯作るから待ってて!」「えっ?急にどうしたの?」「何でもない!」(そう言えば今日は父さんの誕生日だから作りたいだけ…)「?」一方その頃「お帰りなさいませお嬢様…」「執事かよ!」「メェー!」「羊でない!」

「申し訳ございません、お財布暖めますか?」

「何でだよ!」「…よし!あとは方言バージョンを一通りやろう!」「分かった!」20分後「完璧!明日は頑張ろう!」「うん!絶対大丈夫!」「ふわぁ…沙弓私眠たいから寝るね」「うん!おやすみ…手紙書こうかな…」カキカキ…「…これでよし!」翌日「沙弓起きて!」「うぅ…今日はネタを人前で見せる日?」「そうだよ!」「服どう…そのブレスレットって妙ちゃんからの?」「うん!一応持ってきた!」「私は…あっ!あった…」「姉貴!服!」バサッ!「何…」「ほ…蛍ちゃん?」「あっ!夏希さんの分もどうぞ…合うかは分かりませんが」「ありがとう!おー!七分丈の赤と黒のストライプに半ズボンだ~!沙弓は…」「青と白っぽいグレーに膝丈スカート…」「おー!スカートね良いじゃん!何か問題でも…」「ズボンがいい!」「えー!せっかく選んでもらったんだから…沙弓!?」「蛍~!」「それ選んだの母さんだから…文句言うなら母さんに言って!」「じゃあ…せめて黒タイツか長い靴下履かせて!母さん黒タイツか長い靴下…」「あんた足大きいから蛍に借りなさい!」「姉貴!」「うぉぉ~!ありがとう!」「沙弓!時間押してる!早くして!」「分かった!もう終わるから待ってて!」(はぁ…前日までに準備してよ)30分後「着いた…」「急いで!」「早い!」ガラガラ…「ハァハァ…遅れてすいません!」「凄い人…よし!沙弓成功させよう!」「もちろんそのつもりだよ!」『さて!私の娘沙弓とその友達夏希ちゃんの漫才観てください!』パチパチ…「どうも!シュガーナイトです!私は湯川沙弓で…」「高田夏希です!夏希なのに冬生まれでーす!最近召し使いに憧れてるんだよ!」「じゃあやってみる?」「うん!」「ガチャ」「メェー!あっ…お帰りなさいませお嬢様」「執事かよ!」「メェー!羊でない!」

「完全に羊だよ!もう何なの!」「申し訳ございません、お財布暖めるで勘弁して下さい」「何でだよ!」パチ…『ありがとうございます』(渾身のネタを…)「夏希あれ…」「オッケー!」「続きましてボーリングのネタをアレンジしたネタをご覧ください!」「ねぇねぇ、最近おい彼氏でぎだんだげど初めでのデートってどご連れで行ってえが分がらねぁんだよね…」

「そがいなの簡単じゃん、ボーリングやら連れて行けばええんじゃない?」「え~、ボーリングってなんか汚えイメージがあるんだよねー」

「そう?でもちゃんとお店の人が綺麗にしてくれとるけぇしゃーなーよ」「しかも、もし元カレどがどボーリング行ってで泣いでしまったらどうしよう~」「考えすぎじゃ!」あはは~!「ウケた…」「う…うん!」「ちょっといい?」「何?」「最後にやりたいことが…」ガサガサ…(あれ?ない!)「沙弓?」「夏希…上手くやってくれる?」「えっ!?分かった…」『以上で終わり…』「まだ終わってないです!最後に残ってます!」(この為に書いてきた手紙が…)ダッダッタ…「姉貴!」「蛍!?」「こ…これ!家戻ったら姉貴の机にこれがあったから…間に合って良かった…」「…ありがとう蛍」「蛍ちゃん!」「あっ…奏太君~!」「お義姉さん頑張って下さい!」「ありがとう!…あの手紙書いてきました!聞いてください…」(沙弓いつ手紙なんか書いたんだろう…)「両親は幼い頃に離婚しました…そして私と妹は母に引き取られました…なので父との思い出は少ないです…ですが私は父との思い出は大きかった…どうして離れ離れになったのか…分かりませんでした…それは…もう…父自身死を覚悟していたから…だと思います」「えっ…」「そして今日が父の命日…だからこうして手紙を書きました。そして母さん女で一つ私を育ててくれてありがとう…沙弓」パチパチ…「うわぁ良かった…夏希何であんたが泣いてるの!?」「貰い泣き…」「泣きすぎて顔ぐちゃぐちゃになってるけど…」「いい話…」「…今日はありがとうございました!」パチパチ!パチパチ!わぁー!「沙弓!あんた…泣かせてくれるじゃないの!」「母さん…えへへ!」「姉貴!凄かったよ!」「ありがとう!そう言えば正式に告白して付き合っちゃいなよ~!」「何そのノリで告白…みたいなこと!大体母さんの前で言わないで!」「何聞きたいんだけど?」「蛍がさ…」バコン!「何するの…」「沙弓これ以上言うな!」「よ…呼び捨て?あれ?夏希は?」一方夏希は「奏太君だっけ?」「あなたは高田さん…どうしたんですか?」「蛍ちゃんと付き合わないのかな~?って…」「えっと…」「告白しちゃいなよ!」「でも…」「大丈夫!きっと答えてくれるよ!」「ありがとう…ございます!後で告白してみます!」「頑張って!」(青春良いねぇ…)「夏希!」「今蛍が奏太君に呼ばれたから何かあったのかな…って何か知らない?」「さぁ~!」「知ってるな~?」「知らないよ!さあ帰ろう!」「えー!教えてよ~!」「蛍ちゃんに聞けばいいでしょ!きっと答えてくれるよ…」「何カッコつけて~!」「あはは!」翌日「そろそろ帰るよ!」「えー!もっと居たい~!」「沙弓はあと少し居ればいいよ!家族の時間は大切だしね…」「…いや!帰るよ!」「急ね…」「うん…いつまでもここに居るわけには行かないし…」「そっか!ちょっと待ってなさい!」「?あっ!そう言えば蛍昨日奏太君に呼ばれたのって…」「奏太君から告白されて付き合ったんだよ~!嬉しい~!」「良かったね!」「うん!幸せ~!」「蛍!手伝ってくれない?」「分かった!すぐ行く!」「家族の絆って凄いね!」「そうだね…むしろ喧嘩なんか無いし!」「それは凄い!私荷物まとめて車に運んどくね!」「分かった!」「…沙弓いい友達と出会えたね~!」「母さん友達じゃないよ…親友で相方だよ!」「そうね!」「沙弓!こっちは準備オッケー!」「早い!」「沙弓!巻き寿司!持っていきなさい!」「ありがとう!母さん…蛍!」「また戻ってきてよ!」「もちろん!行ってきます…」「行ってらっしゃい!」「お邪魔しました!あの…お元気で!」「夏希ちゃんも!」「はい!」ブーン…「楽しかった!家族に会えて良かった…」「それは良かった!ちなみに戻るのに車で10時間かかるから覚悟してね」「10時間~!夏希10時間かけてここまで来たの!?」「そうだけど?」「あんた…凄いよ!」「半分趣味だから!」

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