第1章 虐めの心〈第1節 概念〉
本ページを開いて頂き突然だが、「虐め」という言葉を聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。本作を読んでくださっている中には実際に虐めなるものを受けた、あるいはした事がある方もいるのではと思う。そして各々が虐めに対して恐怖,残酷,不快感等々を抱いているはず。いわゆる負の感情の典型だ。
「虐める」というのは行動の動作であり、「虐め」とはまた変わってくる。
少し複雑だろう。まずは「虐め」という
「概念」から考えてみよう。
私は「虐める」という行動/行為に
疑問を抱いてはいけない、そう思っている。
「何で虐めるんだろう」
という考えではないということである。
考えて答えを出しても
根本的な解決に至る訳ではないから。
それはあくまで解説書であって
攻略本ではない。
もしそんな疑問を持って答えを探すなら、
見つけた答えはその場でしか効果を発揮出来ないだろう。その場その場凌ぎの答えは
逃げ道の一時的な確保でしかない。求めているのは虐めという行動の解説書ではなく
虐めるという行動に至る
「対象」の攻略本だ。
むしろ、「虐める者は何をどう考えているのだろう」という方が正しい。
行為から心に視点を変えるのだ。
「虐め」はその行為や状況について
貼られたレッテルに過ぎず、「虐め」という
意味自体に非がある訳では無いのだ。
このように少し視点を変えると考え方も当然変わる。改めて「虐め」の概念についてだが、単刀直入に実をいえば
「ない」
これが答え。
(は??)と思う方が大勢で当然なはず。
「虐めの概念」無くしてこの著者は何を語るつもり何だと思うだろう。うん私も思う。
だが反対に、概念を決めてしまえばその概念の中でしか虐めは語れないのである。
それぞれ程度があり、事情があり…そんなケースは無数に有り得る。
虐めに「範疇」を設けてはいけない。
実際にいざこざが起きた時に面倒なのは、「虐め」にはこういう特徴が存在するからである。
いわばこれも哲学的思考の一つなのだ。
答えのない問いを追究していく。その鍵は
2節目で話すとしよう。
虐めって何? ぎあ @mf-KRMsm0001
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