98話 カジノで一攫千金を狙いました
観光大国レンガルを無事に救った俺達は折角なので観光することにした。
「この泉綺麗ね」
「そうだな。流石観光大国」
「他にも景観が素晴らしいわね」
「ああ」
観光大国レンガルの市街を歩く。
大きな泉や一風変わった建物、大きな教会などが存在する。
一通り見て回ると、一つの大きな建物に俺達は目がいった。
「あれはカジノ!!」
つい俺は大声で興奮気味に口に出す。
まさかカジノが存在するとは。
「カジノってあのカジノ?」
「ああトランプゲームなどで金を掛けあうんだ。謂わば賭博だな」
「面白そうじゃない」
「だろ」
俺達はカジノへと足を踏み入れた。
そして人々が集う場所カジノで賭け事をする。
ドラゴンが居なくなったことで運営は再開されたようだ。
「ポーカーで勝負しますか?」
「ああ」
「では早速」
「ちょっと待ってくれ」
「分かりました。心の準備が出来次第お声がけをお願いします」
「ああ」
先ずはセーブと。
負けたらやり直せるからな。
まあスリルは無くなるけど。
「セーブ」
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スロット1 観光大国レンガルカジノ
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
さあポーカー開始だ。
「ではフルドローポーカーで」
「ああ」
俺はディーラーと勝負する。
「何ビッドしますか? 最大は金貨50枚です」
「金貨20枚だ」
「2、20枚!? 正気ですか!?」
「ああ正気だ」
「わ、分かりました。では私も同じだけ」
「ラッキー」
「まるで勝ちが見えてるようですね」
「別に」
「まあいいでしょう」
俺に五枚のカードが配られる。
俺はその五枚を見て二枚捨てる。
俺の五枚の内訳は
ハートのA、ダイヤのA、クローバーの3、クローバーの6、スペードのキング。
俺はクローバーの3とクローバーの6を捨てた。
そして二枚ドローする。
結果クローバーの3はダイヤのキングにクローバーの6はスペードのAに変わった。
ラッキー。これで役はフルハウスだ。
ロードしなくても勝てるか?
どうだろうか。
「コール、レイズ、フォルドどれをお選びに」
「レイズだ」
「畏まりました。何枚をレイズしますか?」
「金貨30枚を」
「凄い度胸ですね」
「では私はコールで」
場には金貨70枚が出ている。
勝てば総取り、負ければ全額失う。
楽しいな。
「ではオープン」
「ああ」
俺はカードを五枚オープンする。
ディーラーは俺の手札を見て驚く。
「残念フルハウスだ」
「ははっ、私はフラッシュです」
「運がいいようだ」
「もう一勝負しませんか?」
「いいだろう」
俺は再びセーブをした。
「セーブ」
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スロット1 観光大国レンガルカジノ
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
そしてその後も何戦かする。
そう運は続かなく負けることもある。
だが俺は負けるたびにロードしてシャッフルする人を変えて貰った。
その結果今回のポーカーだけで金貨180枚を獲得した。
ディーラーは頭を抱えている。
「そんな馬鹿な!?」
「俺達は豪運だったようだな」
「いかさましていないですよね?」
「してないが。調べてくれても構わない」
「では調べさせて貰います」
カジノ運営側はいかさまについて調べるが当然証拠は出てこない。
まあ当然だがな。
やり直してるんだから。
やり直す度カードは毎回変えて貰ってるから、結果は変わる。
結局勝ち続けるまでやれば負けないので、負けようが無いのだ。
「もう今日の所はお取引を」
「分かった」
「くっ」
俺達はこの日カジノで金貨180枚を手に入れた。
稼ごうと思えば無限に稼げる俺の能力である。
まあそんな面白くない事はしないが。
「いかさまですね」
「まあな」
「ラークがいれば負けなしですね」
「ポーカーはな。強敵との戦闘ではアリス達がいないと勝てないよ」
「いえラークのお陰ですよ」
「いやあくまで俺はサポートだし」
「嬉しいです。でもやっぱりラークのお陰です」
アリスは俺に満面の笑みで笑って見せた。
俺は凄く心臓が高鳴った。
そう言えばキスしたんだっけ。
やばい思い出したら心臓が破裂しそうだ。
「セーブ」
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スロット1 観光大国レンガル市街
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
さて帰るとするかフレッディーノに。
俺達は無事に飛竜討伐クエストを達成した。
更に冒険者ギルド側から報酬で金貨150枚貰えるな。
そろそろ銀行に預けよう。
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