82話 ダンジョン内が死体の山でした

 俺達はガルフダンジョンの前に到着する。


 御者から魔笛を貰って、それをポケットにしまう。


 そしていざガルフダンジョン攻略開始だ。



 ガルフダンジョン――


 ガルフと呼ばれる人物が発見したダンジョン。


 未攻略で何が最奥地に眠っているかは分からない。


 数々の冒険者が挑むも失敗に終わっている危険なダンジョンである。



 俺はダンジョンの入り口の前でセーブをする。



 「セーブ」



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 スロット1 ガルフダンジョン前


 スロット2 ファイシード国食堂


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


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 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 そしてダンジョン内へと足を踏み入れる。



 「結構広いな」

 「そうですね」

 「てっきりもう少し狭いかと思っていた」

 「私もです」



 ダンジョン内は一本道だがとても横幅が広い。


 戦闘スペースはあるようだな。


 俺達が少しずつ歩みを進めると、モンスターが現れた。



 「あれは魔獣ブラックウルフ!?」



 何とダンジョンの中に魔獣ブラックウルフが出現する。


 そして襲い掛かって来る。



 「リア、ヴィクトリカ、ネール、頼む!!」

 「オッケー」

 「うむ」

 「分かった」



 リア達が魔獣ブラックウルフに挑む。


 リアは地面を蹴って魔獣ブラックウルフへと近づき攻撃する。


 ブラッドソードの威力が高くて一撃で仕留める。



 「ナイスだリア」

 「まあ楽勝よ。血をさらに吸ったしね」

 「なんじゃ。妾の出番がないではないか」

 「まあ次がある」



 俺達はその後も進んでいく。


 そして驚きの光景を目にする。


 

 「これは!?」

 「これって!?」



 俺達は死体を目撃する。


 ダンジョン内に転がっている死体を。


 中には白骨死体になっている物も。



 「この数尋常じゃないぞ」

 「数十人は死体となってるわね」

 「ああ。一本道の先がまさかこんな死体の山場だとはな」



 俺達は一本道を進み終えると一つのフロアに出た。


 そして同時に死体の山場が出来ている。


 そして同時に魔獣ブラックウルフの群れがいる。


 全部で五匹だ。



 「行けそうか?」

 「任せて。ラークとアリスとラフレアは魔力温存でお願いね」

 「ああ」



 リア達アタッカーが挑み始める。


 魔獣ブラックウルフ相手に一歩も引かず果敢に立ち向かう。


 そして先制攻撃を与える。



 「はあああああああああああっ!!」

 「とりゃあああああああああっ!!」

 「うらああああああああああっ!!」



 三人の攻撃が魔獣ブラックウルフを仕留める。


 ブラッドソードは言わずもがなだがブルーソードも威力が高い。


 簡単に仕留めることが出来た。



 魔獣ブラックウルフはAランクのモンスターだ。


 Aランクレベルには苦戦しなくなったようだ。



 「また血を吸ったわ」

 「どんどん威力が増してきてるな」

 「まだまだだけどね」



 そう言いながらリアは気に入った様子でブラッドソードを眺めていた。


 俺達は魔獣ブラックウルフを合計六匹討伐して最初のフロアを攻略した。



 「セーブ」



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 スロット1 ガルフダンジョン前


 スロット2 ガルフダンジョン最初のフロア


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


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 俺はスロット2へと上書きセーブをした。


 さあ先に進もう。

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