81話 ダンジョン攻略開始
俺達は魔獣デビルウルフを討伐した後報酬を受け取り食堂で豪華な食事を頼む。
パンとシチューにお肉や野菜など。
「おお旨い」
シチューの甘みとパンが相性がいい。
肉もステーキとして食べ応えがあり旨い。
野菜炒めも最高だ。
「次はどうするの?」
「特に決めてないけど、どうするか」
「この際高難易度クエストに挑戦はどうかしら?」
「Sランクに昇格するなら必須だろうな。ドラゴン討伐とかか?」
「うーん、それはまだ分からないけど」
「明日ゆっくり吟味して探そうぜ」
「そうね」
俺達は食堂で豪華な食事を堪能する。
ヴィクトリカが食事に夢中で話を聞いていない。
幸せそうに食べている。
同じく沢山食べる妖精ナーフィもだ。
「美味しいか?」
「美味しいのじゃ。おかわりじゃ」
「わったしもー」
「腹壊すなよ」
「大丈夫なのじゃ。腹など壊さぬのじゃ」
「妖精だから大丈夫だよ」
「そうか、ならいいが」
妖精だから腹を壊さないとは意外だ。
妖精に腹痛は存在しないのだろうか。
そう言えば妖精の国にまだ行ってなかったな。
いつか行ってみたい。
その夜俺達は明日に備えて早めに就寝する。
窓には月の光が差し込み、僅かながらベッドに付いた埃が照らされる。
俺はラフレアとアリスに抱き着かれながら寝た。
いつまで経っても慣れる気配が無い。
心臓が急激に高鳴る。
男としては当然か。
そう言い聞かせ俺は彼女たちの寝顔を見ながら就寝した。
翌朝俺達は起きて冒険者ギルドへと向かう。
そこでクエストボードをチェックする。
するとそこには面白いクエストが存在した。
「これ面白そう!!」
「同じこと思った」
「私もですよ」
俺達は全員一斉にあるクエストに注視した。
それはダンジョン攻略のクエストだ。
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ガルフダンジョン攻略 金貨100枚
危険度★★★★★★★★★★★★★
待遇 最強回復薬×10、強魔力回復剤×10、豪華馬車
依頼主 冒険者ギルド
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へえー凄く面白そうだ。
何より報酬が桁違いだ。
ドラゴン討伐より下手したら上かもしれない。
少なくともブルードラゴンよりは遥かに上だ。
誰かに取られる前にセーブしておこう。
「セーブ」
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スロット1 フレッディーノ国冒険者ギルド
スロット2 ファイシード国食堂
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
そして手に取る。
「俺はこのクエストに挑戦するのはありだと思う」
「ええ同感。私もやりたいわ。こんなの面白そうに決まってるじゃない」
「他の者もいいか?」
俺の問いかけに皆笑顔で力強く頷いた。
「じゃあこのクエスト受注しよう。それと防具だけ買いに行こう」
「銀の鎧より上を?」
「ああ。ダイヤモンドの鎧ぐらいは欲しい」
「買えるかしら?」
「金貨は大量にあるんだ。問題ないだろう」
「そうね」
俺達はこのガルフダンジョン攻略のクエストを受注した。
そして防具屋へ向かう。
「ダイヤモンドの鎧を買いたい」
「何人分だい?」
「六人分くれ」
「金貨35枚だ」
「分かった」
俺は金貨35枚を払いダイヤモンドの鎧を妖精のナーフィ以外購入する。
これで準備は整った。
さあダンジョン攻略開始だ。
「セーブ」
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スロット1 フレッディーノ国冒険者ギルド
スロット2 ファイシード国食堂
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
そして豪華馬車に揺られてガルフダンジョンに向かう。
「楽しみね」
「そうだな。ワクワクするな」
「未攻略なんでしょ?」
「勿論だ」
「じゃあ宝とか眠ってるかも」
「そうだな。宝もあるかもな」
俺達は豪華馬車の中で想像を膨らませてワクワクする。
だがこの後衝撃的な光景を目の当たりにする。
それと同時に謎の人物とも出会う事となる。
期待と不安に満ち溢れたダンジョン攻略開始だ。
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