第2話クソ雑魚メンタルでごめんない!

「そういえば名前は、白咲響......」

机の上のノートに白咲響と言う名前が書いてあった。

知っているはずなのに知らない名前。

今の僕の名前......前は?

思い出せない、なんで?

「響起きたの?」

扉の向こうから声が聞こえた。

「響そろそろ起きないと学校遅れるわよ。」

そう言って扉が開いた。

「起きているなら返事しなさいよ。」

「ごめん、お母さん。」

「ほら早く着替えなさい。」

「う、うん」

そう言って僕は目の前に畳まれた制服を着替えた。

「響今日は送って行く?歩いていく?」

「お母さんに任せる。」

「もう......響は、時間あるから送って行くね。」

何故か僕は、あんまり会話できないみたいだ。

人と話すのが怖い。

緊張して言葉が詰まってしまう。

「響、ねえ響ってば!」

「うん、何?」

「ちゃと聞いてた? 今日は仕事遅くなるから夜は一人だけど大丈夫?」

「大丈夫、心配しないで。」

「ならいいけど、響は、たまに周りが見えないから。」

「学校着いたから、そそろ行くね。」

そう言って私は車から降りた。

「響、頑張ってね。」

「うん、お母さん行ってきます。」

そう言って私はお母さんと別れた。



「えっと、君が今日から転校してきた白咲響で良いのかな?」

僕は今職員室で担任の先生になる人と話している。

「は、はい。」

「君は今日から私のクラスだ、とりあえず二年四組に向かってくれ、私は後から行くから。」

そう言って僕はクラスに向かうことになった。

ここは私立の女子校だ、前の学校は親の都合で通えなくなった。

私のお母さんは転勤ばっかりで点々と移動してたので学校はフルで行ったことは無い。

これからは、転勤も無いのでここが僕の初めてちゃんとした学校だ。

「ここが私クラス。」

扉を開けようとしたら後ろから声をかけられた。

「君が新しい転入生だね! 私は、緋色(ひいろ)真夏(まなつ)...貴方は?」

「えっと......」

声が出ない。怖い逃げたい。

「ごめんね! 急に声かけてビックリしたよね。ゆっくりでいいよ。」

「わ、私は白咲響って言います。」

「響ちゃん!よろしくね!」

そう言って目の前の少女が手を差し出してきた!

「ごめんなさい!」

そう言って私は逃げてしまった。


「ごめんなさい......ここまで来たら」

疲れた、しんどい、胸が痛い。

「誰も居ないよね?」

「にゃ〜」

猫が降ってきた!?

慌てて猫をキャッチした!

「にゃ!にゃー!!!」

危なかった、と思う子猫だし......私は猫を撫でた。

「大丈夫だよ。 怖くないよ。」

「にゃっ!」

少しびっくりしてたけど少ししたら落ち着いてくれた。

「君はどこから来たの?」

「にゃ〜!にゃ?」

可愛い。 この子連れて帰っても良いかな?

首輪して無いし野良猫さんだよね?

「よしよし......君は逃げないんだね。」

「やっと見つけた!」

「にゃ!?」

「なんで逃げたの?」

緋色真夏と言った少女が質問してきた。

「あ、違うくて......」

言葉が出ない。辛い。胸が締め付けられて、息ができない。言葉が遠くなっていく。

早く言わなければ行けないのに。

「ご、ごんなさい」

結局私は逃げる事を選んだ。

だけど逃げられなかった。

「待って! 響ちゃん!」

私は引っ張られてバランスを崩して2人とも倒れた。

私が下で緋色さんが上に馬乗りになってる状況だった。

「やっと捕まえ! 逃がさないから!」

「ひゃぅぅぅぅ」

逃げようとしてバタバタ暴れて見たけど私は両手を抑えられて力が入らなくて逃げられなかった。

「響ちゃん話をしようか?」

ごめんなさい。今日の私ダメそうです。

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TSして美少女になったので女の子に可愛がられたいけどクソ雑魚メンタル陰キャでも可愛がられたい!! 夜空 @yozora1093

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