第26話 私と彼女③

「ああ、幸せ!」

そう言うと彼女は嬉しそうに微笑んでくれたのですが、

それがまたとても可愛らしくて思わず見惚れてしまいました。

そして、そんな彼女を見ていると自然と手が伸びていって頬に触れた瞬間でした。

突然彼女がビクッと震えたのです。

その様子はまるで小動物みたいでしたが同時に愛おしさも感じていきました。

だからでしょうか、気づけば私は彼女を抱き締めていたのです。

そうすると彼女もそれに応えるように抱き返してくれたので更に嬉しくなりました。

そのまましばらくの間抱き合っていたのですが、

ふと我に返ると恥ずかしくなってきたので慌てて離れようとしたところ

彼女の方からキスをしてきたのです。

それも触れるだけの軽いものではなく濃厚なディープキスだったので驚いてしまったのですが、

それでも不思議と不快感はなくむしろ心地良いとさえ思えてしまったほどです。

ですから私も負けじと応戦することにしたのですが、

結局最後は息切れしてしまい彼女に笑われてしまいました。

でも不思議と嫌な気分ではなくむしろ幸せな気分に包まれていたのです。

「そういえば、私とこれからどうしたいのかな? それともデートでもする?」

「そうですね、ではまずは一緒にお買い物に行きましょう!」

そうして私たちは街へと繰り出したのですが、

そこで色々なものを買っているうちにいつの間にか日が暮れてしまったのです。

なのでそろそろ帰ろうかと思っていたところ突然彼女に呼び止められました。

どうやら何か言いたいことがあるようです。

一体どうしたんでしょうか?

不思議に思っている私に彼女は言いました。

「あの、キスしてくれませんか?」

「えっ?」

突然の申し出に戸惑ってしまいました。

しかし、断る理由もなかったので了承することにしたのですが、

いざするとなると緊張してしまいなかなかできませんでした。

でも、いつまでもこうしているわけにもいかないので意を決して顔を近づけていくと、

彼女の唇に触れるだけの優しいキスをしたつもりだったのですが、

どうやらそれだけでは足りなかったらしく今度は彼女の方から積極的に求めてくるようになったのです。

「もっと、してください」

というおねだりに応えるべくもう一度キスをすると今度は舌を入れてきたので驚いたもののすぐに受け入れました。

それからしばらくの間お互いの唾液を交換し合うような濃厚なディープキスが

続いた後ようやく解放されたのですが、その時にはもう完全に骨抜き状態になっていました。

でも不思議と嫌な感じはしなかったんですよ?

むしろもっとして欲しいと思ってしまうほどでしたから不思議ですよね?

まあそれはそれとしてそろそろ帰らないとまずい時間だったので帰ることにしたんですが、

道中ずっと手を繋いだままだったせいか途中で何度も立ち止まってしまい、

その度にキスをしてくるものだから大変だったんですよ、もう本当に困った人です。

「ああ、幸せ!」

そう言うと彼女は嬉しそうに微笑んでくれたので私も嬉しくなりました。

「ご主人様、愛しています」

そう言いながら抱きついてくる彼女に対して私もお返しとばかりに抱きしめ返すと、

今度は首筋に吸い付いてきたではありませんか!

それがくすぐったくて変な声が出てしまうのを我慢しながらなんとか耐えていたのですが、

しばらくすると満足したのか離れてくれたのでホッと胸を撫で下ろしました。

「ご主人様、ご主人様と狩りがしたいです、いいですか?」

「うん、いいよ」

「やったー!」

こうして私たちは狩りをすることになったのですが、

最初はなかなか上手くいきませんでしたが次第に慣れてくると楽しくなってきました。

「やった、これで10匹目だ!」

「おめでとう、リリアナ」

そう言って頭を撫でると嬉しそうに微笑んでくれました。

その笑顔を見ているとこっちまで幸せな気分になってきます。

そんなことを考えているうちにいつの間にか日が暮れてきたので帰ることにしましたが、

道中ずっと手を繋いだままだったせいか途中で何度も立ち止まってしまい、

その度にキスをしてくるものだから大変だったんですよ、もう本当に困った人です。

「そんなにキスしなくても私は何処も行きませんよ」

「だって好きなんだもん!」

こんなやり取りをしながら帰る途中、突然彼女に呼び止められました。

どうやら何か言いたいことがあるようです。

一体どうしたんでしょうか?

不思議に思っている私に彼女は言いました。

「あの、キスしてくれませんか?」

「えっ?」

突然の申し出に戸惑ってしまいましたが、断る理由もなかったので了承することにしたのですが、

いざするとなると緊張してしまいなかなかできませんでした。

でも、いつまでもこうしているわけにもいかないので意を決して顔を近づけていくと、

彼女の唇に触れるだけの優しいキスをしたつもりだったのですが、

どうやらそれだけでは足りなかったらしく今度は彼女の方から積極的に求めてくるようになったのです。

「もっと、してください」

というおねだりに応えるべくもう一度キスをすると今度は舌を入れてきたので驚いたもののすぐに受け入れました。

それからしばらくの間お互いの唾液を交換し合うような濃厚なディープキスが続いた後、

ようやく解放された時にはもう完全に骨抜き状態になっていました。

でも不思議と嫌な気分ではなくむしろ幸せな気分に包まれていたのです。

ですから私もお返しをすることにしました。

「リリアナ、膝枕をしてあげるからおいで」

そう言って手招きすると嬉しそうに近づいてきてそのまま寝転がったので頭を撫でてあげました。

そうすると気持ちよさそうに目を細める仕草が可愛くてつい見惚れてしまいました。

「ご主人様、もっと撫でてください」

そんなことを言いながら甘えてくる姿を見てるとなんだか母性本能がくすぐられてしまい、

つい甘やかしてしまいそうになるのですが、ここは心を鬼にして厳しく接することにしました。

だって、甘やかしたらこの子のためにならないですから。

でも、たまにだったらいいですよね?

それからというものの、私たちは毎日のように狩りに出かけるようになりました。

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