第20話 彼女との関係
「カルアレーア、起きてください」
彼女は目を覚ますと、寝ぼけ眼をこすりながら、周りを見回している。
そして、私の顔を見ると、ハッとしたように駆け寄ってきたかと思うと、そのまま抱きついてきた。
突然のことに戸惑っているうちに、唇に柔らかい感触が触れた。
キスされたのだということを認識するまで数秒かかったが、
その間も彼女はずっと唇を重ね続けていた。
やがて満足したのか、ゆっくりと離れていく彼女の顔は真っ赤に染まっており、目は潤んでいた。
その様子を見てドキッとした私は、思わず目を逸らしてしまったが、
すぐに視線を戻すと、今度は自分から彼女に口づけをした。
最初は軽く触れる程度のものだったが、次第にエスカレートしていき最終的には
舌を絡めるような濃厚なものに変わっていった。
お互いの息遣いが激しくなり、頭がボーッとしてきた頃、不意に唇が離れた。
名残惜しさを感じながらも呼吸を整えていると、彼女が耳元で囁いた。
「愛しております」
その言葉を聞いた瞬間、胸が高鳴るのを感じた私は彼女を抱きしめ返しながら囁いた。
「私も、愛してます」
と、 そして、もう一度キスをした後、私たちは眠りについたのだった。
翌朝目が覚めると、彼女は既に起きていたようで、私の隣で静かに寝息を立てていた。
その寝顔はとても穏やかで幸せそうだった。
そんな彼女の髪を優しく撫でてあげると、彼女は嬉しそうに微笑んでくれた。
それからしばらくして目を覚ました彼女に朝食を摂らせつつ、体調を確認することにした。
どうやら昨日よりは回復しているようで安心したが、念のため今日一日は安静にしておくように伝えたところ、
素直に聞き入れてくれたので一安心だ。
その後は二人でゆっくりと過ごしながら、時折キスをしてみたりしてイチャイチャしていたわけだが、
ふとあることを思い出した私は彼女に尋ねた。
それは、私が倒れた時に何をしてくれたのかということだ。
そうすると、彼女は少し恥ずかしそうにしながら答えてくれた。
どうやら彼女が私を看病してくれていた時に、私の熱を吸い取ってくれていたらしいのだ。
つまりキスによって私の体内に彼女の魔力を流し込み、それを媒介にして私に自分の魔力を送り込んでいたということのようだ。
「なるほど、そういう方法もあるんですね」
感心したように呟くと、彼女は少し恥ずかしそうにしながらも微笑んでいた。
それからというもの、私たちはお互いに口移しで魔力を送り込んだりしながら、
仲睦まじい時間を過ごしていったのである。
次に目を覚ましたのはそれから数時間後のことだった。
その時私は自分の身体に起きた異変に気付いていなかったのだが、
目を覚ましてすぐにあることに気付いてしまった。
それは、なぜか無性に彼女を求める気持ちが強くなっていることである。
(これは一体どういうことだろう……?)
不思議に思っているうちにも、どんどん欲求が強くなっていくのを感じたため、
とりあえず彼女に聞いてみることにしたのだが……。
「カルアレーア」
私が呼びかけると、彼女はすぐに反応してくれた。
しかし、どこか様子がおかしいような気がする。
いつもなら笑顔で答えてくれるはずの彼女が、今は何故か俯いてしまっているのだ。
そんな彼女の様子を見た途端不安に駆られてしまったが、
それでも聞かなければ話が進まないと思い、思い切って尋ねてみたところ意外な答えが返ってきたのである。
「あの、実は、その、 私……、今、とても興奮しているのです」
「えっ!?」
予想外の返答に驚いてしまった。
まさか彼女がそんなことを言うとは思っていなかったからだ。
だが、よく考えてみれば、彼女は普段からそういう性格を
していたことを思い出した私は、すぐに納得することができた。
要するに、彼女は今、発情しているのだ。
それもかなり強く……。
その証拠に、彼女の顔は上気しており、呼吸も荒かったからだ。
そんな彼女を見ていると、こちらまでドキドキしてきてしまったが、
同時に愛おしさも感じていたため、思い切って抱きしめてみたところ、
彼女もそれに応えるように抱きしめ返してきたため、そのまま唇を重ね合わせたのです。
「んっ、ちゅっ、はぁ、れろ、んんっ」
お互いに舌を絡ませながら唾液を交換していると、次第に身体が熱くなってきた。
「はぁ、はぁ、カルアレーア、いいですか?」
私が尋ねると、彼女は小さく頷きながら答えた。
「はい、お願いします」
そう言って微笑む彼女の姿はとても妖艶で美しかったが、同時にどこか儚げでもあった。
そんな彼女を見ていると胸が締め付けられるような思いに駆られたが、
それと同時に彼女を自分のものにしたいという気持ちも強くなっていったため、
私は思い切って行動を起こすことにしたのである。
「キスするね」
「はい、お願いします」
私は彼女に口づけをした。
最初は軽く触れる程度のものだったが、次第にエスカレートしていき
最終的には舌を絡めるような濃厚なものに変わっていった。
お互いの息遣いが激しくなり、頭がボーッとしてきた頃、不意に唇が離れた。
「カルアレーア、起きてください」
私は目を覚ました。
どうやら昨夜はあのまま眠ってしまったらしい。
隣で寝息を立てている彼女を見て、思わず笑みがこぼれた。
彼女はまだ眠っているようだし、もう少し寝かせておいてあげようと思った私は、
朝食の準備をするために厨房へと向かったのだが、そこであるものを発見したのである。
それは、テーブルの上に置かれた手紙だった。
差出人の名前はなかったが、宛先は私の名前になっていたため、
読んでみることにするとそこにはこんなことが書かれていたのだ。
『おはようございます』から始まる丁寧な挨拶から始まり、
その後も長々と文章が続いていたのだが要約すると次のような内容であった。
まず最初に書かれているのは感謝の言葉である。
私に対して深い愛情を抱いていることや、これからもずっと一緒に居たいという想いなどが綴られており、
最後には必ず幸せにしてみせるという決意表明で締めくくられていたのだった。
その文面から察するに相手は女性のようだったが、
一体誰なのか見当もつかなかったので直接聞いてみることにしたのである。
「あのー、これを書いたのって誰ですか?」
「はい、私です」
そう言って姿を現したのは、なんとカルアレーアだった。
彼女は微笑みながら答えると、そのまま言葉を続けた。
その内容によると、どうやら彼女は以前から私のことを想っていたらしく、
今回こうして手紙を書くことにしたのだという。
そして、その想いを伝えるためにわざわざこんな手の込んだことをしたというのだ。
正直言って驚きしかなかったが、それ以上に嬉しかったという気持ちの方が
大きかったため素直に感謝の言葉を口にしたところ、彼女はさらに嬉しそうな表情を浮かべた後、
私に抱きついてきたのだった。
それからしばらくの間イチャイチャしていたのだが、ふとあることを思い出した私は彼女に尋ねたのである。
それはどうして急に手紙を送ってきたのかということだったのだが、
それに対して返ってきた答えは意外なものだったのだ。
なんでも最近になってようやく自分の気持ちに素直になったということらしいのだが、
一体どういうことなのかと思っていると、突然彼女が服を脱ぎ始めたのです。
これには、さすがに驚いてしまったものの何とか平静を装っていると今度は、
下着姿になり始めたので慌てて止めようとしたのだが、間に合わず下着姿になってしまった彼女を
見て思わず見惚れてしまった。
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