第13話 ご主人様との旅
(ああ、なるほどそういうことね)
と理解しつつ、私はこの依頼を受けることを決めました。
そして、準備を整えた後、指定された場所へ向かうことになったのですが、
その道中でも魔物が現れたりして大変な場面もありました。
(でも、なんとか切り抜けることができたわ!)
と安心して洞窟に入ったのですが、そこはかなり入り組んだ構造をしていて、
迷路みたいになっていたんです。
だから、進むのがかなり大変だったんです。
(うわぁ〜これはなかなか大変かもしれないなあ〜)
と思い、途中で休憩しながら進んで行くことにしました。
やっとのことで、最深部につきました。
そこにいたのはなんと、巨大なドラゴンでした。
思わず息を飲むほどの迫力があり、
今にも食べられてしまいそうな勢いを感じましたが、
ここで怯んでいても仕方ありません。
なので思い切って戦いを挑むことにしたんです。
(よーし! 行くぞー!)
心の中で叫びながら、敵に向かって真っ直ぐ走り出しました。
そうすると、向こうも反応してこちらへ向けて思いっきり炎を吐き出してきたのです。
危うく焼け焦げそうになりましたが、なんとか回避することが出来ました。
次に魔法を唱えてみたのですが、効き目は薄そうでした。
なので、今度は接近戦を試みることにしました。
攻撃を仕掛けようとしたところ、相手が口に炎の球を出したのを見て危険を感じたので、
咄嗟に避けたのですが、相手の攻撃範囲が広く、完全に避けることはできませんでした。
しかし、何とかダメージを抑えることができたようで、
相手の攻撃と威力に圧倒されそうになりながらも、
私は自分の成長を信じて戦い続けました。
そうすると、少しずつではありますが、こちらの攻撃も通じ始めたのです。
(よしっ、今だ!)
心の中でそう思いなから、相手の弱点を探るために観察していきます。
そうすると、ある部分が大きく膨らんでいることに気づきました。
(もしかして、そこが弱点なのかな? よしっ、やってみよう)
と思い、その部分に剣を突き立ててみると、見事に的中しました。
グサッという音が聞こえた瞬間、相手は苦しそうに悶え苦しみ始めました。
そして、そのまま力尽きてしまいました。
私は達成感に満ちあふれながら、喜びを感じつつ、その場をあとにしました。
(やった、ついに勝ったぞー!)
そう思いながら帰路につきました。
しかし、これで終わりではなかったのです。
その後しばらくして、ギルドに帰ってきたのですが、
依頼達成の報酬を渡すためなのか、
それとも別の用件があったからなのかは分かりませんでしたが、
ギルドに行くと受付嬢に声を掛けられたんです。
そして、こう言われました。
「おめでとうございます!
あなたは見事、ギルドからの信頼を得ることができました」
私は驚きつつも喜びをかみしめつつ、その言葉の意味を噛みしめていました。
つまり、認められたということなんだと思いました。
(よしっ、これからも頑張ろう)
と思っているうちに、彼女は続けて言葉を放ちます。
その内容は、私の今後の任務についてのことでした。
「あなたにはぜひともお願いしたい案件があります!」
という彼女の熱意溢れる叫びを聞いて私も嬉しくなりました。
どうやら私を高く評価してくれていて、さらに期待してくれていることが伝わって来たのです。
それを思うと、自然と胸が高鳴りました。
(どんな依頼だろうと、全力で応えてみせるぞ!)
と思っていると、彼女はさらにこう言いました。
その内容は、最近魔物達が力を増していて、とても困っているということなんです。
まあ確かにここ1週間ほどは特に強力な個体も出てきていましたし、
そのせいで冒険者が襲われたり、命を落としたりしたこともあったので、
その状況を改善するには良い提案かもしれません。
それに私自身としてももっと強い相手と戦いたいという気持ちもあったので、
ちょうどいい機会だと感じました。
そして、早速準備に取り掛かって出発することになったのですが、
その際私は受付嬢さんにあるアドバイスを貰ったんです。
それは、魔法や体術などを駆使して戦うことが大切だということでした。
それを聞いて納得したのです。
確かに今までは単純な剣による戦いしかしてきませんでしたし……。
なので今回は、自分の特性や個性を活かして新しい戦い方を模索することにしました。
それが、今後の成長に繋がると思ったんです。
そうして、私はギルドから出て新たな旅に出ることにしたのです。
しかし、そんな時にご主人様でもあるガルアレーアに声をかけられるのです。
「私をおいて何処へ行くのかな?」
私は、その問いに対して、自分の意思を伝えたところ、
「わかった。私も一緒に行くよ」
といってくれることになりました。
そうして二人で新たな場所へと旅立ったのですが、道中色々な困難が待ち受けてはいました。
例えば、盗賊団に襲われたり、巨大な魔獣に襲われたりしましたけど、
二人一緒ならば何とか乗り切ることが出来ると確信していたので、不安はなかったのです。
そうして私達は数々の敵を倒し続け、やがて大きな洞窟まで辿り着きました。
そうするとそこには、大きな龍が眠っていたんです。
私達は興奮気味に戦闘に入りました。
お互いに連携プレーを行いながら、徐々に相手を押し込んでいきます。
最終的には勝利を収めたのですが、まだ終わりではありません。
なんとその奥にはさらに多くの魔物たちが待ち構えているのです。
これは、また大冒険が始まる予感がします。
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