第5話 ジェーナ③

「好きよ、大好き、ジェーナ」

それからしばらくの間はお互いを求め合うように

激しく求め合ってしまったのでした。

そして翌日、ガルアレーアはまたしても迎えに

来てくれましたので2人で出かける事にしたのです。

(昨日は楽しかったな)

思い出していると自然に笑みが零れてきます。

そんな事を考えているうちに目的地に到着しましたので、ゆっくりと歩を進めて行きますと、

湖畔で一休みをする事になったのですけれども、木陰に入った瞬間いきなり抱きしめられてしまいました。

ジェーナは驚いて身を固くしてしまいましたが、すぐに受け入れてしまいそっと抱きしめ返すのでした。

そうしてしばらくの間抱き合い続けている内に自然と緊張もほぐれてきたところで、

ふと顔を上げると目の前に彼女の顔があり、そのまま唇を重ね合わせられてしまうのです。

「大好き、ジェーナ」

そう言って彼女は、優しく頭を撫でてくれるのです。

それを受けてジェーナは、嬉しさのあまり思わず抱きつきキスをしてしまいました。

「んちゅっ、ちゅぱっ、れろっ、れるっ、じゅるるっ、んへっ、へへっ」

舌を入れる激しいものなったかと思うと突然唇を塞がれて、

舌全体を包み込むようにされて何度も甘嚙みされてしまいます。

あまりの事にもがこうとするですが、ガッチリホールドされていて

動けないのでただ身を預けてしまっておりました。

そうするとようやく解放されたかと思えば、次は両耳に口づけをされた後で

耳たぶを舐め上げられましたので、甘い声を漏らしてしまい恥ずかしく思う反面嬉しく思ってもいたのです。

その様な事を数回繰り返している内に力が抜けてきてしまい、そこでようやく解放されたのでした。

その後、見つめ合いながらもう一度軽く唇を交わすと、そのままゆっくりと唇が離れてしまって、

少し名残惜しく感じたものの、ガルアレーアの艶やかな表情を見るだけで胸が高鳴ってしまうのですから仕方ありません。

そして、それから暫くの間、お互いの体に触れ合っている内に気持ちが昂ってしまいまして、

お互いに顔を真っ赤に染め上げながらも行為は続きますし、何度も唇を重ね合わす内に次第に頭が真っ白になってしまい、

思考停止してしまったのか何も考えられなくなってしまっている一方で彼女は私の唇に手を添えてくるのです。

「可愛いわね、ジェーナ」

そう言うと、優しく頭を撫でてくれています。

「好きよ、大好き、私の愛しい子」

その言葉を聞いただけで心が満たされていくのです。

(嬉しい、私も好きだ)

そう思いながらも彼女の愛情に応えるべく、自分からも舌を絡ませたり

キスをしたりして応えると、彼女もそれに応えるようにしてさらに深くまで入り込んできて、

口の中全体を蹂躙していくのです。

歯茎の裏まで舐め上げられると、背筋がゾクゾクして変な感じになってしまいますが、

それも嫌なものではなく寧ろ快感さえ覚えるほどで、もっとして欲しいと思ってしまうほどでした。

やがて、満足したのかようやく解放され、大きく息を吸い込むと呼吸を整えます。

その間にも何度も啄むようなキスをされてしまいましたが、

その度に身体が反応してしまい恥ずかしさに顔を赤らめてしまいますが、

それすらも愛おしそうに見つめてくる彼女を見ていると不思議と幸せな気分に

浸ることができましたのですから不思議です。

その後も何度も何度も繰り返されるうちにだんだんと意識が遠のいていき気を失ってしまいましたが、

最後に聞こえた言葉は、愛しているという言葉でしたからとても嬉しかったです。

そして目が覚めると目の前に彼女が居て、心配そうに覗き込んでいましたので、

安心させるように微笑み掛けると安心したのかホッとした表情を浮かべておりましたが、

その表情はとても美しく見えたものです。

「ガルアレーア、この後はどうするの?」

「もう、帰りましょうか」

ガルアレーアがそう言った時、急に眠気に襲われてしまったのです。

どうやら疲れていたようでしたので素直に従う事にしました。

「そうだね、帰ろうか」

そう言うと立ち上がって歩き始めようとしたその時、 後ろから抱きつかれてしまい動けなくなってしまうのでした。

「えっ!?」

突然の事で驚き戸惑っていると、首筋に柔らかい感触を感じましたので振り返ってみるとそこには何かがあります。

それは舌のようでして、ゆっくりと首筋を這い回るものですからくすぐったくて堪りません。

逃げようとしても強く抱きしめられているので抜け出す事が出来ずされるがままの状態が続いているのですが、

時折甘噛みされたりするので尚更困ってしまいます。

そうして、暫くの間耐え続けていると漸く開放された頃にはヘトヘトになってしまっており、

まともに立つ事も出来ない状態になっていたのですけれど、そんな私の様子を心配してなのか、

ガルアレーアは私の手を引いて歩き出すのです。

そして、街に着くまでの間、私はずっと手を引かれたままだった訳ですが道中は特に何事もなく無事に到着出来たようです。

その後、宿屋に戻った後は食事を摂った後で早めに休むことにしたのでした。

次の日、目を覚ますと隣には誰も居ませんでしたので辺りを見渡してみると部屋の隅っこの方に人影が見えました。

近づいて見てみるとそこには椅子に腰掛けている女性がいたのですが、

それが誰なのか分かった瞬間驚いてしまいました。

なぜなら、そこに居たのは紛れもなくガルアレーアだったからです。

「おはよう、目が覚めたのね」

そう話し掛けられた瞬間にドキッとしてしまうほど、その姿は美しかったのです。

思わず見惚れていると、クスクス笑われてしまいましたので恥ずかしくなって顔を逸らしてしまいました。

そんな様子を眺めていた彼女は微笑みながらこう言います。

「ごめんなさい、でも貴女が可愛いからついからかってしまったのよ」

と言うと、椅子から立ち上がり歩み寄ってきました。

そうすると、そのまま抱き締められてしまい身動きが取れなくなってしまいます。

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