第24話

 レイがアキラを送ると言い二人が部屋を後にすると、リビングにはアリスと僕の二人きりになった。



 ただでさえ美女と二人だと緊張するのに、よりにもよってすぐ真横には憧れのセクシークイーン 姫乃樹 アリスが座っている。

 


 胸がたかなって、心臓の音がドックンドックンと聴こえてきそうだ。


「……🙄💦」

 居ても立ってもいられない。

 まるで借りてきたネコのような気分だ。




「フフ、ねェ…、チン太は、ゆっくり出来るんでしょ」

 アリスは妖しく微笑んだ。


 スッと肌が触れ合うほど近くに寄ってきた。



「ええ……、ま、そうですねェ……。

 ハッハハ……☺️💦 チン太じゃなくッて真太郎ですけど」

 なんとかニコやかにしようと思うけれど、笑顔がぎこちない。



 デートする彼女も居ないので、取り立てて急ぎの用事はない。

 スケジュールはガラガラだ。



 夏休みになれば、もっと暇を持て余すだろう。



 


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