第23話 下品な下ネタで

 アキラは腕時計を確認して会釈した。



「なんだよ。アキラァ……! オヤジさんと大事な用ッてェ」

 どうせ、さっき電話を掛けてきた彼女と約束したクセに。



 急に、アキラが父親との約束をしたなんて信じられなかった。



「フフン……、マジなんだよ。ちょっと俺の家庭環境ウチは複雑でさァ……。

 今まで話さなかったけど……、俺ッて私生児だったんだ」

「え、そうなのか……」


「でッ、この前、実のオヤジが俺の前に現れてさァ……」



「そうか…… 悪い。別にそんな込み入ったプライベートを訊きだすつもりじゃないンだ」

 まったく知らなかった。



 いつも下品なジョークばかり言うアキラにそんな複雑な家庭の事情があったなんて。



「じゃ、僕が車で送るよ」

 レイがアキラに提案した。



「悪い。じゃ、ヒメ✨😍✨💕

 今度は、ゆっくりベッドの上で語り合いましょォ✨💕」

 最後は、アキラらしく下品な下ネタで締めくくった。









☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る