京都に行くまでの過程
「よっ!」
「「「「遅い!!!!」」」」
「そんなに遅かったか?」
俺がわざとあっけらかんと聞くと、小栗がキレた感じで園部や道雄、、、メタいが前話完全に影が薄すぎて消えていた葉杜華さんは通常のトーンで言う。
オカジノイシェルや猫恩は何も言わずに待っている。
「ところで、何か変わった?」
小栗が何か疑うような目で言ってくる。まあ、心当たりはあるけどさ、、、職業が進化したことぐらいは言ってもいいかな?
「ああ、職業が進化したんだ。高校生から覚醒した高校生になっ「凄い興味がわく職業の名前ですね!」
俺が喋っているのに完全にかぶせてきた葉杜華さんが目をキラキラとさせながら見てくる。
あなた、やっぱり重度の中二病だわこの人。ていうか年齢的におかしくないですかね?もうこの人成人してるはずなんだがな、、、まあ見た目は身長が140後半だからな。小学生に見られてもおかしくねえにしても小さすぎないか?
それは置いといて、
「どうゆうとこが興味がわくんですかね?」
「うっ!い、いやぁ~何でもないですよ?」
俺が完璧な返しをすると目を泳がせながら離れて行った。
ちなみにこの絡みを見ている、園部たちは
「やっぱりこの二人のこういう会話を見ていると、親子みたいだな。年齢は逆だが」
「そうだよな!俺もそんな気がしてた!」
「まあ確かにそうよね」
園部が言ったことに小栗も道雄も肯定している。まあ、はたから見れば父親が娘を叱っているように見えなくはない身長差が30cm弱あるのでね。
「おい、そこで何言ってんだ。お前ら」
堂々と聞こえるように言っているので、とりあえずだがツッコミを入れておいてと。
さてと、今の時間って何時ごろだろう。
俺は葉杜華さんとの会話を終えて、ポケットに入れていた携帯を取り出して時間を見る。
早朝の4時だわ、そういやあ迷宮から出たのが1時ごろだったし確かに神を退却させたのにどれくらいかかったのか分からないが、精神世界に行っていた時間は多分引き伸ばされているから換算すると数分だろうし、結構長かったんだな。
「なあ、俺たちこれから京都に行かないといけないんだけど」
「「「「はああ????」」」」
皆がびっくりしている間に、携帯で京都の現状について調べると、ニュースのライブが一番最初に出てきた。のんきに調べていると、園部に、
「何で京都に行かないといけないんだ?」
「え、あのアルスとクリスを殺した神居たじゃん。あいつ京都に戻っていったんだよ。で、私を殺したいなら京都に来るがよいって言われたから殺しに行く」
「勝算は?」
「わからん!」
ガシッ!、、ギュウゥゥゥ~
唐突に姿が消えたかと思ったら後ろから園部に首を絞められた。
「痛い痛い痛い!マジで痛いって!」
「とりあえず早まるな」
「それはお前の方だろうが!」
「まあ、確かにそうだが」
園部が首を絞めている手を放したので俺は息を吸った。
「ふう~。あ、このニュースってなんだろう」
俺は調べていたところからYouTubeのライブニュースにとんで、開いたらとんでもない光景が目に入ってきた。
山から撮っているようで、市街地が見えているがそのほとんどが壊され、燃え、まるで大規模な爆撃にでもあったかのような惨状だった。
その中でもひときわ崩壊が酷いほぼ更地になっている場所を薄暗いバリアのようなものが囲っている。
カメラがとらえているのを見る限り、中から出ることは不可能のようだ。なぜか吹っ飛ばされてきた人(平安時代の貴族様な服を着ている)がバリアに当たって気絶して言ったからな。アナウンサーが言っていることは正直どうでもよさそうだ。「何が起きているでしょうか!?」みたいなことしか言っていないからな。
でも俺はアナウンサーには見えていなくても動画越しだがどんなことが起こっているのは何となくわかった。あの数時間前に来た神が何やらさっき吹き飛ばされてきたやつと同じ服装を着ている集団と戦っているのだ。
「時空間魔法で見てみるか『見通す眼』
俺は左目を閉じて、京都の戦いの様子を俯瞰する。ちなみにこの魔法はつい最近に思いついた。
視点は結界の中は見ることができなかったので、結界の上からだ。
「おい、何で左目を閉じてるんだ?」
「うおっ!何すんだよいきなり!
「お前がいきなり左目を閉じて何かしているのが悪い」
「うっ、それはそうだけど、、、今は京都の様子を見てたんだよ」
「どうやってだ?また新しい魔法でも使ったのか」
「ま、そんなところかな。ここから京都まで行こうとしたらやっぱり新幹線が早いんだろうけど、最初に攻めてきた、明らかに日本っぽくないあの人形たちはどうなってるんだ?」
「ああ、それなら日本中でほとんどの奴らが殺されたらしい」
「本当に?というか元々ただの力のない人間がこんな魔法とかの力を手に入れたのってなんでだろうな」
「俺に聞いてわかると思ったか?氷室」
「ごめん」
園部と話していたら後ろから殺気がして反射的に振り向いたら、小栗や道雄、そして葉杜華さんらがゴゴゴゴゴって漫画にありそうなオーラを纏ってこっちを見ていた。
ツーーーー
冷汗が流れるような音がした後、葉杜華さんがその静寂を壊した。
「京都に行くつもりなんですね!私たちもついていきますよ!一応貴方達は高校生なんですからね。引率は必要でしょう。後、私完全にその殺しに行く神と氷室君が戦っているとき、飛行魔法が効いたままだったので空を飛んで遊んでいましたからね。少しは大人としての威厳を見せようかと思いましてね」
「私も同じだわ。前の戦闘で私は攻撃を当てることすら氷室君の策略が無かったら何もできなかったし、当たったけど何のダメージを与えてもいなかったのが悔しいの。だから、必ずあの神を殺すか、殺せなくてもダメージを加えてやるわ」
「俺は知らん!とりあえずついていくだけだ!」
三人全員が一緒に来てくれる意思を示してくれたなら、俺も覚悟を決めるか。
(若干一名やばそうだが)
園部はおそらくついてきてくれるだろう、ところで新幹線って動いてるのか?
まあ、
「よしっ!ありがとう、俺も持てるだけの力を尽くしてあの神を倒してやるよ!っとその前に、このニュースに映っている人たちと協力した方がいいと思うんだが」
「うん?ニュースですってぇ?」
少しにやつきながら言ってくる葉杜華さんがシンプルにうざい、マジでうざい。
「その言い方と二やついてんのやめてもらいませんか?普通にうざいです」
「ガーーン!」
「自分で効果音を付けないでください、ダサいです。そして大人っぽくない」
「見た目もだけど(ボソッ)」
「何か言いましたかぁ?それに効果音ぐらいいいじゃないですか」
イラッ!いい加減にしてくれないかなぁ
そう思いつつもルートを皆に説明しようか。
「まあ、とりあえず京都に行くならまずは博多まで行ってから新幹線に乗って、京都に行くぞ」
俺がいきなり説明したが、即座に園部が
「博多まではどうするつもりだ?」
「ああ、飛んでいく。見えないように雲の上だがな」
「そうか」
園部は納得したようだが、小栗が
「それなら、京都まで飛んでいけばいいじゃない」
「いや、それはダメだ。なぜなら新幹線にならないで飛んでいくなら、わいわいできないじゃないか!」
「それってそこまで重要なこと?」
「そりゃあそうだろ!高校生なのにいきなり神と戦わされてるせいで青春が無くなるんだぞ!ちょっとぐらいいいだろ!」
俺が鬼気迫る勢いで語ると、小栗は若干引いて
「そ、そう」
とだけ言った。後になって思ったが俺ってやっぱやべえな。
時々勢いだけで生きてるときあるし、、、
まあ、それは置いていてふう(ため息)
「あの、神と戦っていたやつらは何なんだろうなぁ」
俺はそんなことを考えながら、猫恩とオカジノイシェルがずっと影が薄すぎて暇なのか山の中(学校の裏山)だってのに寝転がって寝ているのを起こそうと思った。
最後に身長を説明すると。
氷室 173cm 園部 175cm 小栗 167cm 道雄 178cm 葉杜華 144cm 猫恩 142cm オカジノイシェル 168cm 松尾先生(ちょろっと出てきた保健室の先生) 159cm 校長先生 170cm のはずです。(ちょっと変わるかも?)
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