第5章 新たな力と京都での出会い編

不安だな

この二人、、、あまり関わらなかったけどなごんが「私が創った紛い物の神」と言っていたし、この二人はおそらく元はただの人間だったんだろうな、、、

まあ、いいか。

それよりも、この二人が死んで俺のスキルはどうなったんだ?ついでに職業も。


『ステータスオープン』


氷室令 18歳 職業 高校生 魔道王 

レベル99(高校生)

   6(魔道王)

HP 10702 力 6917 防御力 7192 魔力 ∞ 魔法耐久力 9982 素早さ 6932 運 2901

スキル 全てを記した辞典 鑑定眼 人道無念流剣術 職業スキル 無限魔力 複合魔法 極式魔法 職業加護 ステータス10倍 成長速度100倍 魔法熟練度1000up

魔法 火魔法(爆裂魔法) 水魔法(氷魔法) 風魔法(飛行魔法) 地魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法(血魔法)(暗黒魔法) 治癒魔法 再生魔法 重力魔法 魅了魔法 時空間魔法 付与魔法(錬成魔法) 強化魔法 召喚魔法 結界魔法 

 称号 高校生 人の眼を極めし者 全ての魔法を知りゆる者 神を殺した者 


「マジか、創造魔法も破壊魔法も職業も消えてるのか、、、何となく予想していたけど]


俺は若干うなだれながらステータスを消そうと思ったときに気が付いた。


「あれ?魔道王の部分が光ってる、、、とりあえず触れてみるか」


そう、俺が魔道王のタップした時いきなり発光し、俺は何かに引っ張られるように体の感覚や意識が飛んだ。

そうして俺が意識を取り戻し目を開けるとそこは水平線まで何もない湖の上に立っているようだった。


「何だここは、少し懐かしいような感じがする」


俺がそんなことを言ったとき、


「そりゃそうだろ、お前の精神世界だからな」


と、俺とまったく同じような声が後ろから聞こえたので振り向くと、【極式魔法】を初めて使用した時に警告してきたが立っていた。


「よう!また会ったな」


「何でまたいるのお前、まさか俺を乗っ取るとかないだろうな!?」


「そんなことできないって、てか極式魔法はもっと別のものだからな」


ふと思いついたことを質問したが、出来ないと言ってきたのである程度信用しつつなぜ出てきたのかを聞く。


「なあ、何でお前はまた出てきたんだ?」


「うん?それはな、お前が創造と破壊の神?の使徒とやらの職業を失っただろ?それの補填か何かで三つの選択肢がなぜか俺に来たから、それをお前に伝えるために何とか頑張って、精神世界に呼んだんだよ」


「その三つの選択肢ってなんだ?」


「あ、今から表示するわ」


そいつが言った後、目の前にステータスウィンドウと同じようなものが現れて、そこに書いてあったのは、、、


【職業を失った補填(隠し条件)を開放しました。下記の三つのうちのどれかをお選びください】

 1、職業の強化(ランダム)

 2、スキルの獲得(一つ)

 3、職業の獲得(ランダム)


「これから選ぶのか?」


「そうだぞ」


「結構悩ましいな、、、職業の強化はもし魔道王が強化されたら俺がやばいかもしれないし、スキルの獲得は何が選択肢に出てくるか分からないし、職業の獲得なんて本当にランダムなら必要ないの引いたら終わるし、ここは無難にスキルの獲得かなぁ~」


俺はスキルの獲得を押そうとしたらうっかり間違えて、1の職業の強化を押しちまった。


「あっ」


【職業の強化を選択しました。これにより職業高校生が強化された結果、職業【覚醒した高校生】に進化しました】


「やっちまった、、、」


「何してんだよ」


せっかくの戦力強化の見込みが見えたと思ったらこれだよ、逆にこんな展開になるように誘導されてるんじゃないかってぐらいだよ。

でも、覚醒した高校生って職業は気になるな。


「職業スキルが追加されているか確認しねえと」

『ステータスオープン』


氷室令 18歳 職業 高校生 魔道王 

レベル1(覚醒した高校生)進化の樹

   6(魔道王)

HP 10702 力 6917 防御力 7192 魔力 ∞ 魔法耐久力 9982 素早さ 6932 運 2901

スキル 全てを記した辞典 鑑定眼 人道無念流剣術 職業スキル 無限魔力 複合魔法 極式魔法  覚醒 職業加護 ステータス10倍 成長速度100倍 魔法熟練度1000up  

魔法 火魔法(爆裂魔法) 水魔法(氷魔法) 風魔法(飛行魔法) 地魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法(血魔法)(暗黒魔法) 治癒魔法 再生魔法 重力魔法 魅了魔法 時空間魔法 付与魔法(錬成魔法) 強化魔法 召喚魔法 結界魔法 

 称号 覚醒した高校生 人の眼を極めし者 全ての魔法を知りゆる者 神を殺した者 


「なんだ?スキルは覚醒ってのしか増えてねえけど、職業の横に進化の樹とかいうのが追加されているな。とりあえず押してみるか」


俺は覚醒した高校生の横にある進化の樹をタップしたが反応がない。

それを見た俺にそっくりなアイツは、


「押して反応するのは基本光ってる奴だけだぞ。あとそろそろ戻らねえとやべえから戻れ」


「じゃあ最後に質問だ」


「おう、それを答えてやるから聞いたら戻れ」


って人物のこと知ってるか?」


「なごん?誰だそれ?答えたから戻れ」


そいつに戻れと言われて時また、何かに引っ張られるような感覚になり目の前が真っ暗になった。


俺が目を覚ますと、学校の裏山のクリスとアルスを埋めて埋葬した場所に戻ってきていた。

どうしようかなと思うが、さっきの質問とこの二人のことでふと気が付いた。


「この二人は紛い物と言われていたが一応は神の力を持っていたということは、なごんが何かをしたのか?、、、、、、、、、、?」


確かになごんは俺たち人間の味方みたいだが、名前を名乗らなかったし、行動何かと神に目を付けられないようにしているし、神におそらくだが覚えられている。

それがよくわからない不安を抱かさせるし、精神世界とやらで俺そっくりの人物と話したときなごんのことを知らなかった。


「なごんって本当に何者だ?」


~時は遡り小栗たち目線~


「どうやってみんなを起こして避難させるの?」


「知るか!」


「おい、、、起きているなら小栗に誘導してもらうつもりだったんだがな、今は完全に真夜中だ。起こして避難させるしか」


「面倒くさくない、、、それ」


「仕方ないだろ、、、」


「どうしたの?」


「神がどこかへ帰っていったらしい」


「「は?」」


どうやってみんなを避難させるかで、発案者の道雄は当然何も考えていなかったので小栗は園部に聞くが、地道にみんなを起こして避難させるしかないだろと遠回しに言われたがその後すぐに、氷室から神がどこかへ帰っていったことを伝えられ少し安心した小栗たちであった。


「俺、、、全く喋ってねえじゃん」


「仕方ないだろ、全く案を考えていないんだから」


「辛辣」


「知るか、自分に聞いてみろ」


道雄は園部のことを冷酷な奴だと思って辛辣と言ったが、自分に聞いてみろと言われどうゆう事だ?となっていた。

小栗は小栗で避難させなくていいと安心しつつ、これからどうするつもりなんだろうね。なんてことを考えていた。






~猫恩とオカジノイシェル目線~


「我が主が神に殺された二人の人間を連れて山の方に飛んで行ったから、追いかけるのじゃ!」


「やめとけ」


猫恩が氷室の後を追って猫形態のまま飛んでいこうとするが後ろからオカジイシェルが抑え込み、何とか飛んでいくのを阻止した。


「何で止めるのじゃ?主の後を追いかけるのは当然じゃないのじゃ?」


「おそらくあの二人を埋葬するつもりだから追いかけねえほうがいいんだよ。しかもお前そのでけえ猫の姿のまま行くつもりか?せめて人の姿に戻っておいた方がいいぞ」


「忘れてたのじゃ!本当はこの姿だから人の姿の方が違和感があるのじゃ!」


「そういえば、お前がこっちの世界に来た時もその姿をしていたんだっけな?」


「そうなのじゃ!あの忌々しい菅原道真とかいう神がいきなり住んでいるところに攻撃してきたから、即座に反撃していたらこっちの世界に飛ばされていたのじゃ!」


「まあ、神はイライラの憂さ晴らしにお前の住んでいる世界に行って小競り合いをするらしいし」


世間話をしながらこの二人はさっきツクヨミに吹き飛ばされたダメージを癒している。

本当ならばオカジノイシェルが治癒魔法を使えばいい話だが、ツクヨミの攻撃が魔力を阻害する者だったらしく、自然治癒を待っているのだ。

氷室の場合は【魔道王】の力で魔法を阻害されようともそれを上回る魔力量で無理やり治癒をしていたのだ。      氷室は気づいていなかったが。





~氷室目線~

時は小栗と園部がどうやって避難させるかを話しているとき~


「あっ、そういえばあの三人は寮にいるみんなを避難させるって言ってたわ。神がどこかへ帰っていたことを伝えとかねえと」


『おーい、園部?』


『大丈夫か?神は?』


『神ならどこかへ帰っていったから、避難させなくて大丈夫だぜ。じゃ』


『おいちょっとき 』


「ふう~説明が面倒くさくなりそうだな。そういえば、職業加護は変わってなかったけど何かあるのかな?」


氷室はそう言いながら飛行魔法を発動させ、三人のところに行こうとするが、その前に


「ごめんな、クリス、アルス、お前らとは会ってからまだ一か月も経っていなかったけど、お前らが突然気絶して寝始めたときはびっくりしたぜ。まあ、お前らが本当は何者だったかは、俺がなごんから聞いてやるよ。  お前ら言ってくれなかったしな。俺が言うことじゃないけど、神がいないあの世があるなら、そこから俺たちのことを見て楽しんでくれ。それか、2人で楽しくいてくれよ」


「、、、なんか俺じゃねえ!なんでこんなことを言ったんだろう?やっぱりロ、、げふんげふん。まあじゃあな!また来るわ」


クリスとアルスの墓前でそう言い、三人のもとへ飛んで行く。

飛んでいる途中~


「そう言えば、『覚醒』ってスキルは何なんだろうな?不用意に使ったらやばそうだし、まあいいか。それよりも、って何だったんだろう?なごんのせい?いやそれとは違うような気がする。俺の精神世界にいるあいつはなごんのことを知らなかったし、何よりなごんの力を感じなかった。       ?」


氷室は職業が進化したがそれを喜ぶまでもなく、何かの力によってされているような違和感を感じた。










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