2階層やっとクリアできる、、、?

階層ボスとの戦いが始まってすぐに俺はアイテムボックスから魔石を取り出して魔法を付与していく。

「これの魔石は爆裂魔法、これは風魔法と後は光魔法かな」

俺は10個ほどの魔石に魔法を付与して、階層ボスに接近する。

腰には宝剣「天國」、宝剣「神息」を佩いている。

俺はまずボスを鑑定した。

【鑑定結果 豚頭王オークキングラギア

      職業 豚頭王オークキング

      レベル179

      HP 47110 力 20581 防御力 10482 魔力 35920 

      魔法耐久力 9768 素早さ 7849 運 271

      スキル 王の矜持 自己再生 暗操魔法 

      魔法 闇魔法(血魔法) 暗黒魔法 

称号 オークどもを束ねる者】

「は?称号持ちでそれでいてスキル3個持ちかよ、、、王の矜持ってなんだ?」

俺は更に鑑定をした。

【鑑定結果 王の矜持 効果 自らの配下が倒されれば倒されるほど、全てのステータスが大幅に強化される。配下が多いときは配下に力を与えることが可能】

「このスキル、配下が多ければ多いほど集団として強くなって、配下が少なければ少ないほど自らが強くなるのかよ、、、強すぎね?」

俺は目の前のボスを見てそう悟った。

「とりあえずは、闇魔法を使うなら光魔法に弱いんじゃないか?」

『光の散片』

俺の使った魔法は光の破片を四方八方に飛ばして、オークどもを打ち倒していく。

『●●●●●』

オークキングが詠唱をすると、オークたちが闇の鎧に包まれていく。

その鎧のせいで俺の光の散片が弾かれる。

その中でもひときわ強そうな鎧を付けたオークキングがこちらを睨んでくる。

「思ったよりも強いな、こいつ」

俺がそう思っているとオークキングがさらに詠唱を始める。

『●●●●●●●●●』

「さっきの魔法より詠唱が長い、ということはもっと強い魔法を使うつもりだな」

俺はそう判断して距離を詰める。

しかし、当然取り巻きのオークたちが王を守ろうと塊となって攻めてくる。

それを全て鎧ごと一刀両断していくが、間に合わなく詠唱が終わる!

「オークキングが使用した魔法は闇を放ち、場を闇で掌握する魔法だな、範囲は大体半径100mだな」

俺は鑑定して魔法を解析した。

それを俺は、

『神二刀流 魔法断絶斬』

で、オークキングの使用した魔法を断絶する。

それを見て、激しく狼狽えたような挙動をオークキングがしたのを見て、俺は最近獲得した『血魔法』を使うことにした。

俺は自分の手を浅く切って血を流す。

浅く切ったつもりが動脈を切っていたらしく、血がドバドバ出るので治癒魔法で止血した。

俺は血魔法を使用して、自らの血を濃縮して1発の弾丸にする。

その弾丸に付与魔法を使って魔法を付与しようとして気が付いた。

「俺の血って、魔法が3つも付与できるのかよ」

俺は自分の血が、魔紅玉よりも性能の高い魔術触媒になることがわかって少しだけ忌避感を感じた。

(これって、他の人にバレたら俺の血を採ろうとして何かしてきそうで怖いな、、、)

そんなことが頭をよぎったが、それを振り払い魔法を付与する。

『光魔法』『爆裂魔法』『強化魔法』の三種類の魔法を付与したこの血の弾丸が魔道具になっていたので俺は『鮮血の銃弾ブラッディバレスティ』と名付けた。

俺はその弾丸を『デル・フリス』に込める。

オークキングが俺の込めた弾丸の異様な気配に気が付いたようで、

『●●●●●●●●●』

またもや、闇の鎧に包まれていくがさっきよりも数段強そうなオーラを放っている。

「いくら強くしようと無駄だよ」

俺は『デル・フリス』に俺の血を紋様のようにした時に付与した一度しか使用できない魔法に魔力を注ぎ込む。

その魔法は、、、『複合魔法』

【極式魔法】は強すぎるせいで付与できなかったが、『複合魔法』は一回のみ使用なら付与できた。

『複合魔法』に込める魔法は、火魔法と雷魔法。

銃弾の発射する威力を極限まで高めるための魔法だ。

「さあ、存分に喰らえっ!」

俺は魔法を解き放つ!

俺の放った『鮮血の弾丸ブラッディバレスディ』がオークキングを包む闇の鎧とぶつかり合い激しい火花らしきものが飛び散るっ

「どれだけダメージを与えても、自己再生での回復に任せてずっと闇の鎧を使用し続けているのかよっ!」

俺が怒りを感じる声で叫んでいると、

「うりゃぁ~」

と、どこからともなくそんな腑抜けた声が聞こえてきたと思ったら、巨大な植物の枝がオークキングを後ろから叩きつける。

オークキングは俺の『鮮血の弾丸』と自己再生に意識を向けていたので、不意に後ろから来た枝には対処できなかったようで、闇の鎧が一瞬無くなったときに『鮮血の弾丸』がオークキングを貫いていた。

「やったのか、、、」

俺は自らの血を濃縮しているから思いのほか貧血気味になっていたから、少しふらっとした。

それを猫恩が支えてくれた。

「ありがとう、猫恩」

「当然なのじゃ、我が主よ」

俺は倒したオークキングの場所に向かうと、当然のように宝箱が置いてあった。

それを開けると、中に入っていたのは金属塊と謎の本、一つの珠だった。

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