俺って超強い?

「う~ん」

俺は目をぱちぱちさせながら目を覚ました。

「やっと、起きたか」

園部にそう言われたので、

「俺はどのくらいの間、気を失っていたんだ?」

「大体1~2時間ぐらいだ。その間に周りにいる魔物は、ほぼ倒した」

「マジかよ、ルビードラゴンは何かドロップしたのか?」

「これを残して消えた」

と、直径30cmぐらいのルビーらしき宝石を渡された。

「鑑定を氷室しかできないから、目が覚めるのを待ってたんだ。みんなは魔物を倒しに行ったけどな」

「わかった。『鑑定』」

【鑑定結果 魔紅玉デモンルビー

      ルビーに高純度の魔力が込められた宝石。

      魔術触媒になる】

「魔紅玉って言うらしいぞ、錬成魔法の魔術触媒になるらしい」

「そうか、何かに使えるか」

俺が園部と喋っていると、小栗が魔物に追われながら遠くから走ってきた。

「助けて~!」

小栗がそう叫んでいたので俺は、

闇浸食ダークグレイル

俺が詠唱した後、魔物の集団の足元に闇を出現させる。

その闇が魔物の集団を残さず飲み込む。

魔物がこの世のものとは思えない断末魔を叫ぶ、、、

「ふぅ、これで大丈夫か」

俺がそう言うが、小栗と園部は声も出ないほど驚いていた。

実を言うと俺も火力が高すぎて驚いていた。

が、さすがに魔法を使った本人が驚いているのはダメだよな。

俺は自分のステータスを見てみた。

『ステータスオープン』

氷室令 18歳 職業 高校生 創造と破壊の神?の使徒 魔道王 

レベル99(高校生)17(創造と破壊の神?の使徒)1(魔道王)

HP 7538 力 5829 防御力 6401 魔力 ∞ 魔法耐久力 8597 素早さ 6385 運 18290

スキル 創懐の人眼 鑑定眼 神二刀流剣術 職業スキル 神眼 無限魔力 複合魔法 極式魔法 破壊魔法 創造魔法 職業加護 ステータス10倍

成長速度100倍 魔法熟練度1000up 女神(創造神?と破壊神?)の加護

魔法 火魔法(爆裂魔法) 水魔法(氷魔法) 風魔法(飛行魔法) 地魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法 治癒魔法 再生魔法 重力魔法 魅了魔法 時空間魔法 付与魔法(錬成魔法) 強化魔法 召喚魔法

 称号 高校生 創造魔法の使い手 破壊魔法の使い手 人の眼を極めし者 全ての魔法を知りゆる者 神を殺した者 

だった。

「ステータスバグってる?これ」

俺がそう言っていると小栗が、

「これ、壊れたんだけど、、、」

「なんだ?」

と俺は小栗が見せてきたものを見た。

それは『雷杖』だった。

「これって壊れたんだ。鑑定してみるか」

『鑑定』

【鑑定結果 雷杖(使用不可)

      氷室令が魔鉱を加工して雷魔法を付与した魔道具 

                      耐久値0/1000】

「これ耐久値が0になったから壊れたんだろう」

「これが無いと攻撃魔法が使えないのよ」

小栗が言ってきたので俺はさっきドロップした魔紅玉を小さく削って新しいのを作ろうとする。

「じゃあ、さっきルビードラゴンがドロップした魔紅玉小さく削ってを杖の先端に付けて、

魔法を付与して作るぞ」

俺はそう言い、アイテムボックスから魔鉱を取り出して錬成魔法を使う。

まず最初に、魔紅玉を3cmぐらいの塊を錬成して取り出して、

魔鉱をそれにうまくはまるように杖の形に加工する。

「おぉ、すごいね」

小栗が感嘆の声を漏らす。園部は無言を貫いているが、、、

そうして、俺は魔紅玉を魔石の杖にはめて、魔紅玉に魔法を付与しようとすると俺は気が付いた。

「魔紅玉は、魔法が2つ付与できるのか。魔石よりもやっぱり上位の魔術触媒なんだな」

俺は魔紅玉に【雷魔法】と【氷魔法】を付与する。

完成した杖を俺は鑑定する。

【鑑定結果 雷氷杖ライイスルーン

      氷室令が魔紅玉に【雷魔法】と【氷魔法】を付与して魔鉱製の杖にはめて作った魔道具

      雷魔法と氷魔法の魔力変換率は85% 耐久値54000/54000】

「よし!完成だ。これは耐久値が54000もあるから、長期間使える。

ちなみに、雷魔法だけじゃなく氷魔法も付与してるからな」

「えっ、二つも付与できたの!」

「そうだ。魔法を付与するのに使った核を魔紅玉を使ったからな」

「魔紅玉ってルビードラゴンがドロップした物よね」

「そう、それ」

「そんなの使ってもよかったの!?」

「魔術触媒に使えるって鑑定結果が出たから、一回確認したかったからちょうどよかったんだよ」

「そう」

小栗は一気に冷めた声で返してきた。すると園部に聞こえるか聞こえないかの間ぐらいの声で言われた。

「お前は相変わらず人の気持ちがわからないんだな。前から薄々気が付いていたがな。

ところで、階層ボスを倒しに行かないのか?」

「あっ、忘れてたわ。今から倒しに行くか」

俺はあっけらかんとそう言った。

「そういえばこの階層は、どんな魔物が出現するんだ?」

「オークだ」

園部が俺がふざけた口調で言ったのを完全スルーして返してきた。

「ちぇー全然面白くない奴め」

俺は少し悔しさを感じながら、園部と小栗に飛行魔法をかけながらスキルでみんなの場所を探る。

「えーっと、道雄はあっちで葉杜華さんはその右側だな。猫恩は俺が呼べるからいいとして、

全員の場所に行くか」

俺はまず近い道雄のところに行くことにした。

1分ぐらいたった後~

「おーい、道雄~!」

「おー令!目が覚めたんだな。魔物を倒しすぎてアイテムボックスの中がすごいことになっていると思うぜ」

「そうか、これから階層ボスを倒しに行くから飛行魔法をかける」

「オッケー!」

そうして、道雄と合流して次は葉杜華さんのところに向かう。

また数分後~

「あのでかい枝は葉杜華さんが戦っているとき使ってなかったか?」

道雄が遠くに巨木が見えたらしく言ってきたので、

「園部、千里眼で見てくれないか?」

「了解。確かに葉杜華さんだな」

「よし、向かうぞ」

そして、その場所に着いて葉杜華さんを見て、

「葉杜華さ~ん、階層ボスを倒しに行きますよ」

「了解ですぅ、飛行魔法をかけてください」

俺は飛行魔法を葉杜華さんにかける。

「園部、階層ボスはどこら辺にいるんだ?」

「ここから、左に1~2kmぐらいの位置に、ボスらしきオークとその周りに80体ぐらいのオークがいる」

「オッケー向かおうか」

そうして、階層ボスを倒しに行った。

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