何このドラゴン?
俺はボスゴブリンを倒した後出てきた
「う~ん、テンプレなら罠が仕掛けられているんだろうけど、開けるべきか?」
そこに園部が素晴らしい提案をしてくれる。
「鑑定して確かめればいいんじゃないか」
「あっ、そうだった!鑑定すればいいのか」
俺は鑑定眼を発動する。
【宝箱 進化の迷宮の第1階層のボスを倒すと、ドロップする。
罠は仕掛けられていない】
それを確認した俺は宝箱を開ける。
開けて入っていたのは、一本の瓶と短剣だった。
『鑑定』
【HPポーション HPの10%を回復する
10本を短時間で飲むと効果が薄くなる】
【ミスリルの短剣 ミスリルで作られた短剣 魔力伝導率が高い】
【ミスリル 魔鉱の上位の魔鉱石】だった。
「この短剣は園部が持った方がいい」
俺はそう言って、一応切れ味と強度を上げるために強化魔法を付与してから園部に投げ渡す。
「おう」
園部はそう言って俺が投げた短剣を刃を避けて柄をつかむ。
園部は迷宮に転がっている岩を斬る。
「おっ、かなり切れ味がいいな」
「俺が一応強化魔法を付与しているからな」
「氷室は魔力大丈夫なのか?」
「俺は異常なぐらい魔力が多いから大丈夫」
(魔力∞なんて言えるわけない、、、)
「そんなに魔力が多いのは前に、魔力量聞いた時に言ってたぞ」
園部ではなく道雄が答えた。
「そういえば言っていたな」
俺は記憶を掘り起こして答えた。
「あの~、螺旋階段の前に看板が立っているんですけど、、、」
葉杜華さんが俺たちの話している間に入って喋ってきた。
「看板?」
「そうです、看板です。書いてあることが怖いんですけど」
俺は気になったので看板を見に行って書いてあったのは、
『この迷宮に入ると迷宮ボス(最後の階層のボス)を倒すまで出れません。
迷宮に最初に入ったパーティーが迷宮クリアするまでは他のパーティーは入れません。
迷宮の中の時間は外の時間よりも遅く動いています。
迷宮の中での1日は外での1分です。
言うの忘れてました~!』
俺は最後に書いてあった『言うのを忘れてました~!』を見てキレそうになった。
「てことは、迷宮ボスを倒すまでは出れねえのか」
俺はその事実に少し絶望していた。
第1階層のボスですら、弾丸を視認して避けてんだぞ、、、ムリじゃね?
俺がそう思っていると、
「私たちならきっとダンジョンボスも倒せますよ!」
葉杜華さんがそう言い切った後、螺旋階段を降りて行った。
「じゃあ、俺も行くわ」
道雄も螺旋階段を走って降りて行った。
「園部」
「なんだ?」
「この迷宮、クリアするにはお前の『千里眼』が必要になってくる。
だから、頼んだ」
「わかった、ボスを探すのとかに使えるからか」
「そうゆう事だ」
「じゃあ降りるか。猫恩!お前もついてこい」
「了解なのじゃ」
そうしてみんなが下りて行ったあと、小栗は一人で
「何で私のことを皆。忘れるのよぉ」
と泣きながら、螺旋階段を降りて行った。
{第2階層~}
「ここが2階層か。さっきは平原だったが次は、洞窟か」
「そのようだな、でも壁にある鉱石のおかげでかなり明るいな」
「そうだな、持って帰れないかな」
「やめといたほうがいいぞ、氷室」
「何でだ?ちょっとぐらい持って帰ってもいいだろ」
「そうではなく、もし罠が仕掛けられていたらどうするんだ?」
「うっ、そうだったわ。諦めるか」
園部と俺がそんな話をしている間に、
「これキレイですね。とってくれますか?」
と葉杜華さんが、道雄に鉱石をとってもらおうとしていた。
その会話を聞いて俺は、
「やめといたほうがいいぞ!」
と、叫ぶが遅かったようだ。
道雄が鉱石を殴った瞬間に壁が光だし、ルビーらしき宝石でできた竜の魔物が出てきた。
「やっぱり、あの二人は問題児だな、、、」
園部が少し遠くを見た眼をして言っていた。
俺は宝石の竜の魔物を鑑定した。
【鑑定結果 ルビードラゴン 物理に対する完全耐性を持ち、魔法攻撃にも高い耐性を持っている。
口から放つ、【灼熱の息吹】は固有スキル【灼熱魔法】が付与されている】
「は?、、、チートじゃねーかぁぁぁぁぁ!」
俺は鑑定結果を見て叫んだ。
「スキルしかほぼ効かないってことかよ、、、うわ~めんどくせえ。
てか何で、こんな魔物が2階層で出てくるんだよ!」
と、俺は叫びつつ魔法を展開する。
『水牢』
俺は高密度の水を操り、檻の形をとりルビードラゴンを閉じ込める。
しかし、ルビードラゴンはそれを全く気にせずに悠然と歩き、牢から出ようとする。
「いくら、魔法に高い耐性があっても少しはダメージをくらうだろ」
俺はそう思っていたが、ルビードラゴンが水の牢にぶつかった瞬間に水が全て蒸発してしまった。
「マジかよ」
俺が呆然としていると、葉杜華さんが『植物魔法』を使用して、ルビードラゴンに木の枝で殴りまくる。
「うりゃぁぁ!」
葉杜華さんらしからぬ声を出して枝を叩きつけているのが効いているのか、
ルビードラゴンは耳が裂けそうな叫び声をあげる。
俺はその隙に魔法を起動する。
神を殺してレベルが凄まじく上がり、高校生のレベルはカンストした俺の魔法も威力が格段に上がっている。だから、
『生命の生かすもの、水よ、大気に轟く雷と混ざりて、彼の者を蹂躙せよ』
『複合魔法
俺が魔法を詠唱すると、水と雷が高密度の塊となって一つの槍の形になる。
俺はその槍をルビードラゴンに投擲する。
ルビードラゴンはその異常な威力の槍に反応して、『灼熱魔法』を使う。
俺の『水雷竜絶槍』とルビードラゴンの【灼熱の息吹】がぶつかり合う!
炎と水と雷がぶつかっているので、凄まじい光が発生していてまともに目が開けられない。
光が消えていくころには、、、ルビードラゴンは雷に焼かれて絶命していた。
「はぁっはぁっ」
俺は瞬間的に今までよりはるかに多い魔力を放出したからか体が軋むように痛い。
俺はそのまま意識を手放した、、、
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