第三章 神々の遊戯 14

神が攻めてくるまであと、、、1時間~


俺と園部、道雄、小栗、葉杜華さん、クリス、アルス、猫恩は校長室にいた。

「神は、倒せるのかい?」

物々しい雰囲気でゲン〇ウポーズをしながら聞いてきた。

校長先生もネタに走ったのかな?若いし

「俺の考えた魔法でおそらくは倒せるはずです。万が一には『奥の手』もあります」

俺が言うと、小栗が

「奥の手なんてあったの?」

と聞いてきたが、まあこれは誰にも言っていなかったからな。

「あるんだ。昨日に考えてすぐだから大体でしか火力の計算ができなかった」

「そうか」

すると校長が、

「神が攻めてくるまで残り30分になったから、勝ってきてくれ」

「わかりました」

俺たちは校長室から出てすぐに飛行魔法をかけて裂け目の場所に飛んで行った。


{飛行中~}

「俺たち、勝てるかな?」

道雄がそう呟いたが、

「勝てるかな?じゃない。勝つんだよ!それしかない」

俺はそう言い道雄を鼓舞する。

「まず最初は何をするんだ?」

園部が聞いてきたので、

「最初は普通に戦う。そして僅かにも隙があったら俺が『神殺しの貫突ラ・ティトス』を撃つ。

これで倒せなかったら、園部と小栗と道雄は避難してくれ」

「何でだ?」

「次の奥の手は周りに危険が伴うから、耐えられなさそうな3人は死ぬかもしれないからな」

俺が言うや否や、

「そんな危険なことをして、大丈夫なの?」

小栗が少し心配そうな声で言ってくるが、

「俺に危険はないから大丈夫だぞ」

「そう。よかった」


{到着~}



「ついに神との決戦が始まるな」

神が攻めてくるまであと、、11分

俺は早速特製の重力魔法が付与された弾を『デル・フリス』に込める。

「葉杜華さん!これを銃に込めてください。重力魔法が付与された弾です」

俺はそう言いながら弾6発セットの替えの弾丸を渡す。

それを葉杜華さんは慣れた手つきで込める。

慣れたのは、魔物を倒すときに必ず使っていたからだそうだ。

「神にこの『ルシャルゥ』の味を味合わせてやりますぅ」

意気揚々とそう言っていると、

「来るぞ」

俺が言った直後、

前と同じように空間が割れるような音がしてが出てきた。

【今度こそ貴様らを殺して、神の進軍を人類に知らしめてやる】

菅原道真が前とは口調が変わっているがそう言った後、

「いや、違う。お前が勝つんじゃない、俺たちが勝つんだよ!」

俺が言うと、

【神に対して”お前”と言うとは恐れ知らずめ】

「お前は『元人間』だろうそうじゃないのか?」

俺が菅原道真に対してそう言うと、

【くふふふ、はーはっは。貴様そんなことを言うのか。

お前らに絶望を与えてやる。貴様らの歴史に書いてある菅原道真は私の人間の眷属なのだよ。

人間を操るために送った、な。実際簡単に殺されてしまっただろうが、問題はない。

もともと死んでもらって、私が人間どもにあがめられる存在になるためさ】

「なんだとっ、じゃあ雷神と学問の神としてあがめられるための捨て駒なのか!

しかも、あがめられる神とは何だ!」

俺は人間が捨て駒にされていたことを知り、神々に対して途轍もない『殺意』が沸いた。

【まあまあ、神にあがめられる神とあがめられないで存在している神では自力が変わってくるんだよ。

あがめられている神はあがめられていない神とは天と地ほどの差がある。

一人だけもいるがな、、、】

道真は最後の方だけ、途轍もない殺気が感じれた。

「そのために日本の歴史上に姿を現したのか」

【そうだよ。じゃあ死んでくれる?】

「死ぬかよ!みんな!やるぞ!」

「了解」 「は~い」 「任せるのじゃ」 「OK」 「任せろ!」 「ふぁ~い」

順番に園部、葉杜華さん、猫恩、小栗、道雄、クリスが言う。

※アルスは、うなずいてるだけで喋ってないから書いていません。

【人間のあがきはどんなものかね】

菅原道真は言った後すぐに、

刀を二本取り出し手に持つ。

『クナイ1000本閃』

園部が速攻クナイを1000本自分の周りに作り出し、菅原道真に向かって投擲する。

それを菅原道真は全て日本の刀ではじき落とす。

【この程度かね?】

「そんなわけない」

園部が冷酷にそう言ったら、道雄が

『狂戦士化』

をしてすぐに、突進していく。

それに反応して、猫恩も人型から猫又の形になって道真に攻めていく。

その隙に俺は詠唱を始めるが、すぐにそれができなくなる。

「くっ」 「何でこんなに攻撃がはじかれるのじゃ?」

【それは、目に見えない速度で刀を私の周りで振っているからだ】

道真が全く足止めされていないせいで詠唱を始めれない。

その隙をついて小栗が、

雷檻らいかん

雷の檻を作り、斬撃の壁のさらに外側を包み込む。

【なんだ、この魔法は使った意味など無いぞ!】

と菅原道真が言った直後、

神二刀流しんにとうりゅう 魔法断絶斬まほうだんぜつざん

そう呟いた直後、雷の檻が霧散していった。

「何でっ?」

小栗が叫んでいると、神速の踏み込みで道真が小栗の眼前に出現する。

【反応速度が遅いな】

そう言って、【神二刀流 居合抜き 閃光せんこう

光の速度で小栗に迫る刀を俺は、『時空間魔法』を発動して時間を止める。

「時間を止めたら、神をも止まるのか、いいこと知ったな」

そう言いながら、小栗に向かうと、

「あっぶねえ、あとコンマ1秒でも遅れてたら死んでたな」

顔の前1mmのところに刀が止まっていた。

それを俺は小栗をその場から動かし、道真を空振りさせる。

「時間停止解除!」

世界が動き始めると、

【なっ】

道真の驚いた声が聞こえ、完全に隙ができた。

だから俺は、重力魔法が付与された弾(略して重力弾)を撃つ。

それでも神速で反応し、

【なんだその、小さな金属塊は。何の意味もなさないぞ】

そう言いながら、道真は弾を斬る。

「かかった!」

道真が弾を斬った直後魔法が発動して、道真が地面に叩きつけられる。

【何をしたんだ!貴様!】

「へっ言うかよ」

俺は魔石をアイテムボックスからだし、詠唱する。

『数多の魔石の魔力よ、我は万物の祖を知りゆる者、我が魔力と魔石の魔力、両方混ざりて万物を撃ち滅ぼす、槍となり、貫突せよ』

【何をするつもりだ。貴様!】

道真がそう言っているが俺は詠唱を止めずに言い続ける。

『複合魔法 神殺しの貫突ラ・ティトス

俺が魔法を詠唱し終わった後、世界が光に飲まれた。

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