第三章 神々の遊戯 7

道雄が一人で魔物を倒しに行ったから、俺たちも倒しに行こうとしたら、

「報告です!!無くなった裂け目の場所にカウントダウンが出てきました!」

「カウントダウン?」

俺は気の抜けた声が出た。

「空を見ていたら、カウントダウンが出てきて急いで伝えに来たんです」

と、報告に来た女子生徒が過呼吸になりながら伝えてくれた。

「園部!急いで確認に行くぞ」

「OK」

飛行魔法をかけて、飛んで行ったらすぐにカウントダウンが見えた。

『2:34:17』

「あと二日ちょいで何かが起きるのか?」

「そうだろうな。推測ではまた神が攻めてくる可能性が高いな」

園部のその指摘に

「あっ、そうか!ナイス園部」

「当然のことを言ったまでだ」

飛んで行ったら、血の生臭い匂いがしてきた。

「うっ、鼻がもげる」

「同感」

そう言って、頑張って飛んで行ってると

「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

と叫んでいる道雄を見つけた。

「おーい、帰るぞー」

いきなり言うと、

「うおっ来てたのかよ」

「そうだが」

「お前もかよ園部、、」

何かいやそうな声で道雄が言った。

「魔物を倒したらドロップアイテムとかあるのか?」

俺が一番気になっていることを聞くと、

「ああ、あったぜ。ほらっ」

「うおっと」

丸いがごつごつしているほんのり温かい石をキャッチした。

【鑑定眼】

【オークの魔石(火)

一度だけ魔法が使えない者でも『火魔法』が使えるようになる

錬成素材 加工可

「へ~結構有能じゃないか」

「他に魔石はあるのか?」

「うっ、力が強すぎて壊した、、、」

「マジかよ」

その後、鑑定眼を解除するのを忘れていて、

裂け目の周りの大地を見ると、

【魔鉱を多く含む大地】

「えっ魔鉱?」

「何か言ったのか?」

「いや、あの裂け目の近くの大地が魔鉱を多く含んでいるらしい」

「魔鉱とは何だ?」

園部に聞かれたので、

ばれない様に、魔法を見えなくする魔法をかけて、

【全てを知りゆる辞典】

【検索欄 魔鉱

検索結果 魔鉱 ミスリルより弱く鋼より強い金属

        魔力を帯びているので魔物などに効果的

        錬金魔法で加工可】

「鋼より強くて、魔物に有効的な金属らしい」

「なら、回収して武器を作ろうぜ!」

道雄にそう言われたが、

「加工するのに、錬成魔法が必要で使える人がいないと思うんだ」

「でも、一応回収しとくか」

『地魔法 大地浮遊』

魔法を使って、魔鉱を多く含む大地を丸ごと動かして、学校に向かった。

「魔物はどうするんだ?」

「結界を張っておいたから、一日は大丈夫」

「そうか」

何気ない話をしながら歩いて行った。


{学校}


「何を運んできたんだい?」

校長に聞かれた。

「魔鉱と言う、魔物や神の人形に有効的な金属を多く含んだ大地が

裂け目の発生した場所にあったんで丸ごと運んできました」

「魔鉱か。金属なら加工しないといけないはずだが、

加工場は無いけど大丈夫かい?」

「魔法を使って加工するんですが、その魔法が使える人がいるかどうか」

「加工できればかなり使えるから、自由置いといてくれたまえ」

「ありがとうございます!」

そうして、大地を寮の近くに置いといた。


夜~


俺たちのパーティーメンバーと校長で会議室に集まっている。

ちなみに、クリスとアルスは眠いらしく寝ている。

「園部の推測通りに神がまたも攻めてきたら、どうするかだな」

「そもそも、神をいけないんだ」

園部にそれを言われて、皆が頭を悩ませる。

「昨日攻めてきた時、どうやって追い返したの?」

「そうなんだよな。俺と葉杜華さんで追い返したらしいんだけど、

何をしたのか分かっていないんだよ」

「魔法を使ったのはわかるぞ。途轍もなく高い木が生えたり、

光の剣が出てきていたからな」

「「「「何で分かっているの!?」」」」

全員の叫び声が響き渡る。

いうのを忘れていたが、今この会議室には防音結界が張られている。

「新しく獲得した『千里眼』で戦っているところを見ていたんだ」

「知ってたなら、先に言ってくれよ」

俺が呆れて言うと、

「いや、手札カードは隠しておくものだろ」

「仲間には言っとけよ!」


会議室に俺の叫び声が反響した。


ちなみに、葉杜華さんもいます。

喋ってないだけです。

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