第三章 神々の遊戯 2

 空を飛びながら「そういえば氷室!飛行魔法で飛ばせる人数5人が限界じゃなかったか?」と道雄に聞かれたので

「クリスとアルスをパーティーメンバーに入れたら、7人に増えたんだ」と言うと、

「パーティーメンバーは何人までできるんだ?」

と園部が聞いてきたので

「大体、10人が限界かな」

「そうか」

そう話していると、謎の裂け目の真下まで来た。

「まずどうやって、戦う?」と聞いた直後、

空間が軋むような音がして裂け目がガラスのように割れた。

「来るぞっ!」

と園部が叫んだあと約20人ほどの人影が飛び出してきた。

 出てきた人形は、スマートドールのような美貌で右手にレイピアを持っていた。

【神の使徒の前にひれ伏しなさい】

そう神の人形は言った。

「拒否する!」

俺はそう言い返した。

【ならば、神の使徒に負け、そこをどきなさい】

そう警告してきた。

「いやだね」

俺は言いながら、

『フレイムスピア』

詠唱して火の槍を神の人形に当てた。

神の人形たちが俺たち一人に対して3人ずつ戦いに来た。

「みんな!仲間の援護を考えないで、一人で倒すぞ!」

俺はみんなにそう言ったが、

「園部は小栗と一緒に戦ってくれ!小栗は攻撃魔法が使えないんだ」と指示した。


俺はそう言った後、

「さあ、俺の実力を試すとしようか」 そうして、戦いが始まった。

俺は初手『ファイアバレット』炎の散弾で三人を分断した後、

一人を『ウインドプリズン』風の檻で閉じ込めて、その中に今獲得した爆裂魔法を起動する。

『エクスポリション』中の酸素が燃えながら爆発し確実に燃やしきる。

これで一人。そう思っていると、残りの二人がレイピアで横腹を同時に突いてきた。

「やばっ」そう言いつつ『時空間魔法』を起動させる。

世界の色が無くなる。

「久しぶりに使ったけど、やっぱり時間が止まるんだな」そう言いながら、

人形の突きを躱して後ろに回ってから、時空間魔法を解除する。

いきなり俺の姿が消えたからか、神の人形の顔が驚きで染まった。

【何をしたのですか!】と金切り声で叫んできた。

「ひ、み、つ。いうわけないだろ」そう言いながら、

誰も見ていないことを確認して氷魔法を詠唱する。

『フリージング・レイ』絶対零度の光線が人形を襲うが【フレイム・ピラー】と詠唱して相殺してきた。

「やっぱ、魔法も使ってくるか」そう軽口を言いながら、

『スノーストーム』と、吹雪を作り出し、攻撃する。

その、相殺に必死になっている神の人形二人に

『雷精』

雷の霊を作り神の使徒にぶつけて麻痺させる。

これで、止めだ。

『白く気高き焔よ、雷を纏いて、我の敵を打ち滅ぼせ』

『複合魔法 雷の焔』

雷を纏った白い炎(焔)が神の人形を飲み込み跡形も残さず、消し炭にした。

「これは、かなりオーバーキルだったな。複合魔法強すぎだろ」そう思って立っていた。

そして、レベルについて思い出し、

「レベルが上がったのかな?」確認するか。

『ステータスオープン』

 氷室令 18歳 職業 高校生 創造と破壊の神の使徒 魔道王

 レベル24(高校生のみ)

 HP 676 力 396 防御力 573 魔力 ∞ 魔法耐久力 2380 素早さ 350 運 5316

 スキル 創懐の人眼 鑑定眼 職業スキル 神眼 無限魔力 複合魔法 神の使徒の率いる軍勢 職業加護 ステータス10倍 成長速度100倍 魔法熟練度1000up 女神(創造神と破壊神)の加護

  魔法 火魔法 水魔法(氷魔法) 風魔法 地魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法 治癒魔法 再生魔法 重力魔法 魅了魔法 時空間魔法 付与魔法 強化魔法 召喚魔法 

 称号 高校生 創造魔法の使い手 破壊魔法の使い手 人の眼を極めし者 全ての魔法を知りゆる者

「マジかよ、ステータスの上がり方がほぼ2倍以上じゃねえか」そう思っていると、

【神の使徒ってすごいでしょ!】とクリスの明るい声が頭に響いてきた。

「あれ?クリス戦ってる途中じゃないか?」そう聞くと、

【もう、勝ってるわよ。あんな、劣化版神の使徒に神が負けるわけないでしょ】

「それも、そうだな」そう言ってみんなが戦っている場所に飛行魔法で向かった。

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