第二章 神々の遊戯が始まる編 8

屋上に行ったら、葉杜華さんが夕陽を見て黄昏ていた。

『何の用ですか?』そう聞くと、目をキラキラさせて、「元中二病だったんだよねぇ?」と聞いてきたので「まあ、そうですけど」そう言うと、

『魔法を使って中二の時考えたこととかできるぅ?』と物凄く見たいアピールをしてきた。

なんか、このまま放置するといじめているみたいに見えるしとりあえず、

『フレイムランス』とわざと詠唱して(詠唱しなくても使えるから)、2メートルぐらいの火の槍を頭上に出現させたら、

「自分は魔法が治癒魔法しか使えないから、悔しいねぇ。他には何かできますぅ?」

と、聞いてきたが、

「語尾変わってないですか?」

「これが素なんですぅ」

「そうなんですね」

そして、何をしようかと考えていると、階段を全力ダッシュで上ってくる音が聞こえたから

「今から空飛びますね」と言った瞬間に、

光魔法で俺と葉杜華さんの周りを光魔法で光を屈折させて、見えなくして、お姫様抱っこをし、急いで屋上から飛んだ。

「とりあえず、裏山の誰もいない場所まで飛びますね」そう言ったが、

「きゃっほー、私、今空を飛んでるぅ~」と、はしゃぎまくっていて聞いていない。

裏山に着いた後、

「これからすることを、他の人に言ったら二度と魔法を見せませんからね!」

と念を押して言った。

「当然誰にも言いませんよ( ̄^ ̄)」と、どや顔で言われたので、

仕方なく氷魔法で氷点下の剣を造った。

「氷魔法も使えるんですか!」と驚かれたので

「水魔法の派生形ですけどね」と言ったら、

顔を近づかせて「他に派生はないんですか!」と聞かれたので「火魔法だと爆裂魔法です」そう言うと、「使えますか?」と聞かれたが『まだ火魔法は派生できないんですよ』と言うと

「え~惜しいですねぇ』と言われたが、

「他にも魔法でみたいものありますか?」

「う~ん、、、雷魔法は使えますか?」

かなり悩んで決めて聞いてきた。

「使えますよ」

「じゃあ、雷を落としてください!」

またもや顔を近づけて言ってきたので、すこしビビった。

「晴れているのに、ここに雷が落ちたら怪しまれますよ」

と、言うと

「あっ忘れてたぁ」といかにも漫画なら『(∀`*ゞ)てへっ」のような顔をして見せてきた。

「いくら可愛くしてもやらないものはやりませんよ」

と無慈悲に言うと、

「えっ」と悲しみと驚きが混ざったような顔をしていた。

俺は気にせず魔法の練習をし始めたので

「じゃあ、さようなら~」と言って葉杜華さんは帰っていった。

「かなり重度の中二病の人だな、、、」そう俺は思っていた。

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