第8話 フレンドデート

ある日の事だった。



~ 悠次 side ~



「ねえ、悠次君、同居人がいるって本当?」



同じ学校で女優である彼女から尋ねられた。



「あー、まあ、家庭の事情で」


「そうなんだ。残念。私の母親が悠次君の父親と再婚してくれれば良かったのになぁ~」




≪いやいや、そうなったら俺の逃げ場ねーし≫

≪つーか、そうなったら俺、家出て一人暮らしするし≫




「何か女優さんって聞いたんだけど~」

「誰でも良くねーか?その女優さんに迷惑掛かるし」


「でも気になる~」

「いや気にならなくても良いから」





そんなある日の事だった。



「魅琴、入るぞ!」



「………………」



「魅琴?」



カチャ

魅琴の部屋のドアを開けた。



すると、無防備に寝ている彼女の姿があった。



「無防備過ぎだろう?」



俺は部屋を出た。





ある日の事だった。



「悠次!」



カチャ


部屋のドアを開ける。




「うわっ!何だよ!ノック位しろよ!」

「ご、ごめん……」

「で?何?かなり慌てていたけど」

「明日……何か予定ある?」


「いや…これと言ってないけど」

「明日……友達と出掛けるんだけど…」




「…何か嫌な予感してきた…」

「えっ?」

「断る!」

「えっ!?まだ何も言ってないんだけど」

「聞かなくても分かるから」

「分かった…じゃあ良い…」




私は部屋を出て行こうとする。



スッと部屋の出入り口を悠次は塞ぐように立ち塞がった。




「待てよ!駄目じゃねーから」



「………………」



「無理して付き合って欲しくないから良いよ」




私は悠次を押し退け出て行こうとする。




「魅琴!」



ドン

壁に押し付けた。



ドキッ



「何かあったら遅いから、竜助と一緒に行くし。良いよな?」



私は頷いた。



頭をポンポンとする。



「気にすんな。お前は業界の人間なんだから」





出掛ける当日 ――――



「魅琴、準備出来たか?」

「うん」



カチャ

部屋のドアを開ける。



「じゃあ行くか」

「うん」



私達は出掛けた。



「つーか、俺ら荷物持ち?」

「えっ?」

「いや…女の子って沢山買うイメージがあるし」

「時間も掛かるしね」

「うわぁ~帰りたくなってきた」

「じゃあ帰る?」



「帰る訳にはいかねーだろ?」

「付き合わせてごめんね」

「別に」



私は色々話をしながら向かうのだった。


由美と合流し私達は、ショッピングを楽しむ。


一日を楽しみ帰っている時だった。




「今日はありがとう」

「別に。楽しめたなら良いけど」

「大丈夫」



私達は色々話をしながら帰った。































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