天使エルエルと僕4

渋谷かな

第1話 エルエル4

「すごい! 緑の怪獣が天気予報をやっている!?」

「それはガチャピンだよ。」

 天使エルエルは人間界に驚いてばかりだった。

「エルエル。僕のお母さんだよ。」

「初めまして。エルエルちゃん。ヒロシがいつもお世話になっています。」

「こちらこそエルエルと申します。ヒロシママ宜しくお願い致します。」

 エルエルとヒロシママは挨拶をする。

「まあ! ヒロシママは天界の女神様みたいにお美しいんですね!」

「そう!? そうなのよ、よく言われるのよ。エルエルちゃん、良かったら美味しい苺大福があるのよ。食べてね。」

「はい。ありがとうございます。アハッ!」

「天使って、恐ろしい・・・・・・。」

 軍配はエルエルの勝ち。


「ヒロシママ。何か困っていることはありませんか? 不正、コネなどの警察や大人が処理できない不条理なことがあれば天使にご相談を。」

 天使は不条理と戦う。

「そうね。ヒロシの成績が悪いことかしら。」

「それはどうすることもできないです。ヒロシの頭がバカ過ぎるんです。」

「そうね。ワッハッハー!」

 エルエルとヒロシママは気が合う。

「寒気がする!? 誰かが僕の悪口を言っているな!?」

 ヒロシは感覚が鋭かった。

「でも、こんな噂があるわ。PTA会長さんの息子さんはテストで100点だったけど、テストの問題を事前に知っていたから100点を取れたとか?」

「不条理ー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 天使は不正行為が大っ嫌いだ。

「不条理は許しません! PTA会長と息子、それにテストの問題を売った教師! 絶対に許しません! 天使の名にかけて!」

 カワイイ神の使いは不条理に怒り狂う。


「やっぱり悪魔ですね!」

 PTA会長と息子、学校の教師には悪魔が耳元で囁いていた。

「また出たな!? お邪魔天使!?」

 天使エルエルと悪魔デビデビが退治する。

「今日こそはやっつけてやる! いでよ! 悪魔召喚! 大ナメクジ!」

「ナメナメ。」

 悪魔大ナメクジが現れた。

「ギャアアアアアアー!? 気持ち悪い!? 助けて! 女神様!」

 天使は天界の女神に助けを求める。

「カワイイ天使! エルエル復活! 女神様に代わってお仕置きです!」

 空から神々しい光がエルエルに力を与える。

「エルエル・パンチ!」

「ギャアアアアアアー!?」

 大ナメクジを倒した。

「クソッ!? 覚えていろよ!?」 

 悪魔デビデビは逃げ去った。

「天使は勝つのです! ワッハッハー!」

 天使エルエルは今日も行く。


「今回のテストPTA会長の息子は50点だったのよ。」

「不正しないとそんなものですよ。で、ヒロシは何点だったんですか?」

「・・・・・・30点。」

「負けとるやないかい!?」

 思わず大阪弁が出る天使であった。

 つづく。

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