第3章
ふたつの顔が融合するかのように重ねられたまま、シーのスースーという寝息が、薄暗くわずかに琥珀色に
すると、わたしたちの布団の下にいつの間にか鉄の車輪が設けられ、先日、青みを帯びた夜空を白い満月に向かって走行したように、あの燻んだ赤ワイン色の垣根付きの灰色の舗道の、黄色の障害者誘導用ブロックの線路を走り始めました。
シーの寝息を合図に、わたしたちの《銀河鉄道布団電車》は、ふたたび青みを帯びた澄んだ夜空を走り出します。
「宇宙の果て」行き切符を持って、宇宙の照明をさがす旅へと…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます