第21話:温泉回。

海からエリカの屋敷に戻った一行は、あてがわれた部屋でくつろいでいた。

そこへ、エリカがやって来た。


「みんな、疲れたでしょ、お風呂入るよね?」


「あ、入る入るー!」と、女子たちが言う。


「お風呂はこの部屋の奥に露天があるわよ」


「わー、露天風呂っ!楽しみ~」と、佳奈が嬉しそうに言う。


エリカが部屋の奥の扉を開くと、そこにはとても大きな露天風呂があった。


「え、こんなとこにあったの?」と驚くメンバー。


「便利でしょ?部屋で服脱いでそのまま入れるから。お風呂はいつでも入れるけど、もう入る?」


「入る入る~」


「じゃあみんな服脱いでー」


「はーい、って、藤原君は?」


「あ、僕、邪魔かな」


「別に邪魔じゃないし、裸見られるくらい恥ずかしくないけど、恥ずかしい人いる?」


「ぜんぜーん、だって藤原君無害やもん」と、ヒナ子が言う。

「お前なー、僕やって一応男やねんぞー」

「わかってるわよー」

「別に僕もお前らの裸とか見ても興奮なんかせんしなー」

「あ、言ったわね!私らはいいかもだけど、芸能人いるんだよ」

「あー、相川さんか」

「よっちゃんは裸見られるのとか慣れてそう」

「えー?なにそれ」

「だってグラビアとかやってるやん」

「まぁやってるけど」

「藤原君、相川さんの裸やったら見たらちんちん勃つんちゃうん」

「なな、なに言い出すねん!」

「なぁなぁみんな?男の子のちんちん見たことある人とかおる?」

「そんなん見たことないー」

「亜沙子ちゃんは?」

「さすがにそれはない」

「ほらみんな、服脱いで裸になろうよ!」と、佳奈が言う。


みんなも裸になった。


「ちょ、ちょ、お前ら、そんなに何も恥ずかしくないんか?」

「だって藤原君やもん」

「ほら、藤原君も脱いで!」

「わーかーったー」


隼人の前には、佳奈・芳子・ヒナ子・亜沙子・エリカの5人の女子高生の裸があった。

隼人もせかされるままに裸になったが、前は隠していた。

それを見た佳奈が、こう言った。


「なんで隠すのよー」


と言って、隼人が両手で隠してる股間の手をバっと払いのけた。


「きゃー、男の子が出たー!」

「すごーい、わたし、初めて見たー」


などとそれぞれに隼人のそれをまじまじと見る。


「さ、みんな、お風呂行こ」


と、エリカが言うと、みんなは露天風呂へ向かった。

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とある少女の記憶の断片 柊みさき @hiiragi-misaki

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