18:00

よーし、あとは盛り付けだけ!

頑張るぞー!


サラダ、スープ、お肉、ケーキ…

二人分だけどまあまあ用意大変だったな。


あれ…今までつけていたスマホの音楽が流れていない。

朝からずっとつけっぱだったからバッテリーがなくなったみたい。


寝室にある充電器にスマホを指し、少しの間だけ

ラジオをつけることにした。


[May happiness come to everyone who listens.

皆さんこんばんわ。クリスマスが終わるまでひとつまみの奇跡をお届けします。]


わぁー…クリスマスっぽいのやってるな。


ラジオを聴きながら準備を終わらせる。


あとは旦那が帰ってくるだけなんだけど…

あれやっちゃおうかな。


そう思いカバンの中に入った茶色い紙袋の中身を取り出す。

妊娠検査薬。

あと2日後からがちゃんとした結果が出るんだけど

なんかいてもたってもいられないというか…

どうせならこんな素敵な日に一緒にお祝いしたいな

って。


[では、次の曲、We Wish You A Merry Christmas。あなたに幸多からんことを。]


箱の中に、二本入っていた。

これはもうやるっきゃないでしょ。


神様!どうか我が子を私のお腹に宿してください!


そんなことを願いながらトイレに行く。


数分待つ時間がもどかしい。

もしここに線が入ったら来年は旦那と私たちの赤ちゃんでクリスマスのお祝いができる。


そしたら赤ちゃんには、サンタかトナカイの服を着させるの。

あー楽しみだな。


チラチラと時計を見る。


もういいかな?もういいかな?


結果を見ると、線が入っている。


「え!やったー!はじめまして、私の子。」


あーシャンパンしか用意してないよ。

買いに行こっと。


わたしはいつも以上に暖かい格好をして近くのスーパーでシャンメリーとチョコペンを買う。


帰り道、旦那が歩いてるところが見える。

旦那もなにか買った様子。


「あ!お帰りー!」


「あぁ!なんか足りなかったら言ってくれればいいのに。」


「いいのいいの!これは自分で買いたかったから。」


「うん?」


あまりよく状況が分かっていない旦那。


買ったチョコペンで、

ケーキに赤ちゃんができたことを描くんだ。

どんな顔するかなー?


楽しみだな♡

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