第2話
その日は当然私の昇格祝いの晩餐があったわけで。晩餐にしては規模が少ないと思われるかもしれないくらいの規模だったわ。私が公爵家内の人だけねってお父さまにお願いしたからなんだけど。あんまり社交好きじゃないし。
ちょっと疲れていたからようやく休める!からの贈り物の嵐。いや、嬉しいよ。嬉しいんだけどもあとにしてくれない⁉︎
「リアおねーさまおめでとうございます!」
あら可愛い。私の弟はなんで可愛いんでしょう。ちなみに、エメル・プリティナ・ヴァン・ルイ・ヴィスコンティだよ。知ってると思うけど。(知らないなんて言わせないわ)
「ありがとう、エメル。」
「えへへ」
あー疲れが一気に吹き飛ぶ。さすが5歳児の力。
…って、ただのブラコンみたいじゃない。可愛いけど行動まで監視しないから。
「お姉さま、私からも。どうぞ受け取ってください。おめでとうございます。」
…何このイケメン私でも一瞬思考が停止するほどのイケメンボイス出すなよ!(?)
これだから私の妹は…貴方今絶対「え、男じゃないの?」って思ったでしょ。うちは美形の男顔が多いのよ!大体中性的ですけど!
あとイリヤ・リンスター・ユーリ・ライ・ヴィスコンティよ!
あとお父さまが大人しくて安心してたんだけどただの親バカだったみたい。後から部屋に大量の荷物が届いたんだもの。レオンハルトからもあったけどほとんど我が父からだった。
まぁ親バカなお父さまの話はまたどこかで、ね。
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