第2話

「あの、いい加減黙って顔を見られるのは

恥ずかしいのだけど…私の顔になにかついてる?」


頬を赤らめ手で顔を隠しながら言う


「いやその、なんというか…き、綺麗だなって」

その場が凍りついた気さえした

氷の拳で頬を殴られたようにショックを受けた

地面とこんにちはして考える

突然こいつは何を言っているのだと

初対面でナンパも同然のワードを並べてしまった。


「あ、いやその違くて…」


「何それ、バカじゃないの?」


あっ…やってしまった、と思って彼女を見る

謝らねばと顔を上げる


彼女は耳の先まで真っ赤にして

布団の中で丸まってしまった


「な、なに…突然綺麗だなんて!

あああ、アアアアホ!アホ!」


まさかの罵倒、これには太陽もびっくりだ


「ごめんなさい…突然変なことを言った…

気持ち悪かったよね…ごめん。」


「よ、よくットよ!」


「へ?今なんt…」


「き、聞くな!見るな!近寄るにゃっ!」


もうそこから先は噛み倒して

自分の首を絞め始めた


茹でダコの如く赤くなった彼女が

平常に戻るまで1時間以上フォローしたという。













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