第7話 喫茶店

 私たちは、商店街の喫茶店に来た。

「なんの曲にして誰が歌うんですか。私、ケーキと紅茶でお願いします」

「誰だろ、ここは小百でいいんじゃない。私は、ケーキとジンジャエール」

「えっ私、だめだろ。私、自分でも音痴って自覚あるよ。パンケーキと紅茶。桜は何する?」

「私は、パンケーキとウインナーコーヒーにしようかな」

 注文をして、話し合いが始まった。小百合って、歌うまそうに見えて実は音痴なんだ。まあ、私も声を出せてた時も音痴だったけど。

「菫はどう歌うの。結構うまいじゃん」

「いや、それいうなら椿でしょうこの中で一番うまいでしょ」

「私が、歌っていいの。仲良い人の前だったらいいけどクラスメイトの前は恥ずかしい」

「なぁにいってんだか。中学の時に、勢いで生徒会ステージに立って歌ってたでしょ」

 椿ちゃんて、ステージに立って歌うんだ。私のイメージでは、あまりそういうことをしない人に見えた。実は、好奇心が旺盛なのだろうか。

「まぁ、仮に私が歌うことにして。なんの曲すんの?」

「なんだろう。桜はなんかある?」

「私は、やるならかっこかわいい曲がしたいな」

 かっこかわいい曲ってなんだろ。あれか、昔やってた軽音のアニメみたいな曲かな。もしかして、桜も見てたのかな。

「たとえば、どんな曲」

「えっと、ボカロとか?」

「たしかに、桜が言った感じの曲は多いね」

 ボカロか、たしかに桜言った感じの曲はたくさんあると思う。

 今日は決まらずに、明日1人一曲決めて学校で話し合うことにした。家帰ったらとりあえず、ユーチューブで候補決めて一曲にしぼろう。

 やっぱり、私はいろんな曲を聴いてもやっぱりあの曲がやりたいと思った。

 

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