第6話 授業

 私は、今苦手教科の数学をやっている。今はまだ、前の学校でやったことのあるやつだから着いていけるけど新しいとこに行ったらまたわからなく無くなってしまう。前の学校は友達だったあの子に教えてもらってたけど、これからは教科書を見て自分で覚えてかないとな。問題を解いていると、先輩に当てられた。

「えっと名前は綾瀬か。綾瀬からわかるか?」

「この問題は、これですよね」

「正解」

 なんとか、合ってたけど次からはもうちょっと余裕がある感じで解きたい。終了のチャイムがなった、次は移動教室だった。確か次は、音楽だったはず歌えない私はどうせ見学だろう。

「桜ちゃん、一緒に行こう」

「うん。ありがとう」

「いいよお礼なんて。今日きたばっかなんだから」

「私もまぁぜて」

 後ろを振り向くと、濃い紫色の髪でサイドテールの女の子がいた。

「私は、戸村菫よろしくね。菫でいいよ」

「よろしくお願いします。菫さん」

 そういえば、今日仲良くなった人達皆んな名前に花が入っていることに気がついた。小百合さんも同じことを思ったらしい。

「私たちって、名前に花が入ってるんだね」

「たしかに、そうだね。なんか、運命を感じる」

「なにそれ」

 みんなと、一階にある音楽室に向かった。中は、よくあるピアノと音楽家のポスターがずらりと並んでいた。

「今日からは、グループで好きな音楽をやってもらいます。4週間後には、グループで発表してもらうので頑張ってください」

 音楽は好きだけど、何をすればいいんだろう。私は、少しだけピアノとギターしか弾けない。好きな音楽って、バンドとかアイドルとかでもいいのかな、まあ歌えないわたしには関係ないけど。そんなことを考えていたら、小百合に誘われた。

「桜、一緒にやろ」

 私は、小百合と椿と菫のグループに入った。4人で、何をするかを話した。

「何する、誰か楽器できる?私は、兄に少しだけどベース教えてもらったからいちようやれる。椿と菫と桜は?」

「私は、中学の時ギターかっこいいって思って衝動買いして少しだけできる」

「私は、姉にドラムをさえてもらったからできる。桜は何できる?」

「私は、ピアノかな?」

「ピアノできるの、いいなぁ。私、ピアノ弾いてる人見るといいなぁって思うよ」

「よし、軽音しよう」

 小百合が言ってみんなは納得しているみたいだ。でも、曲は何するんだろう。なんか、かっこかわいい曲したいな。

「曲何しようか。帰り、商店街にある喫茶店行こうよ、そこで決めよ」

「いいね、桜ちゃんも気にいると思うよ」

「いいね、喫茶店。楽しみにしてます」

 そういえば、軽音やろうと行ったけど誰が歌うのかが決まってなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る