第5話 転校2
私が、スケッチブックを持った自己紹介をするのみんながキョトンとしていた。そうだよね、いきなりスケッチブックで自己紹介をしたら誰だって呆けてしまうだろう、私だって方から自信がある。
「私は、声を失ったので皆さんと話す時はスケッチブックで話すので宜しくお願いします」
「話変わるけど、綾瀬さんってどこからきたの?」
「東京から来ました」
「いいなあ、東京。羨ましい」
そこから、何個か質問が来た。何も起きずに自己紹介が終わると言うことはなかったのでそこは安心した。少しは、緊張が解けたのでよかった。
自己紹介が終わり、私の席に着いた。私の席は教室の五列あるうちの廊下側の2列目の3番目の席だった。右から、黒髪ロングの女の子が話しかけてきた。
「私、中島椿よろしくね。気軽に椿でいいよ」
「こちらこそよろしく、椿ちゃん」
椿さんとは、仲良く慣れそうだなって思った。そして、左から茶髪のセミロングの女子が話しかけてきた。
「私、白坂小百合よろしく。私も小百合でいいよ」
ちょっと、苦手なんだよねこういうタイプの人って前の学校のアイツらに少し雰囲気が似ていた」
「ちょっと、小百ちゃん。転校生をいじめたらだめだよ。小百ちゃんは、ちょっと見た目派手なんだからもう少し優しく言ってあげないと」
「大丈夫だよ、椿ちゃん。小百合よろしく」
2人とも優しい人でよかった。これが、もっと話しかけづらい人だったらだと思うとかなり嫌だと思った。
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