おまけ「次回予告!!!」

 呼び出しに応じて理事長室へと戻った霧子は、現役学生とは思えない効率で理事長としての業務をこなし、その後で学生会長と風紀委員長としての活動をしつつ、茜に対して太陽と野球拳式クイズ対決をするようにという内容を記載したメッセージを送った。

 茜からの返信はすぐに来た。


『私がやるんですか!?そりゃあ私が太陽たいようをクイズ部に誘ったとはいえ、私達は同じクラスなんですよ!同じクラスの男女で野球拳式クイズ対決をするのはさすがに気まずいですよ!しかも私達の席は隣同士なんですよ!私との対決について太陽たいようは何て言ってるんですか?』


 霧子はこの返信に対し、太陽はとても乗り気であると返した。

 今後もまたすぐに返信が来た。


『マジですか!?あのムッツリエロ魔人め!女なら同じクラスで隣の席の友達でも見境なしとか最悪ですね!本当に男ってやつはみんなエロい奴ばっかで困ります!本当に男ってバカばっかです!下心見え見えのエロバカばっかです!太陽たいようは他の男とは違うと思ったからクイズ部に誘ったのに、太陽たいようも単なるエロバカだったとは油断しました!あんなエロバカをクイズ部に誘ってきた私がバカでした!この勝負、受けて立ちます!』


 茜のこの返信により、新入にいり太陽たいよう水無月みなつきあかねが野球拳式クイズ対決を行うことが正式に決定した。


 次回!

 新入にいり太陽たいよう水無月みなつきあかね、因縁(?)渦巻く隣の同級生対決!


 では諸君、次回をお楽しみに!!!!!










































 ここまでスクロールしてくれたキミ、キミこそがまことの読者だ!

 キミには、感謝の気持ちを込めたおまけとして、水無月みなつきあかねという人物について少しだけ紹介しよう!

 彼女は去年の春、受験を経て私立剣ヶ峰学園高等部へ入学した所謂と呼ばれる外部生である。

 中高一貫校である私立剣ヶ峰学園は、中等部から入学してエスカレーター方式で高等部へ進学する生徒が多い。所謂と呼ばれる内部生である。

 その内部生のほとんどが裕福な家庭出身である。

 しかし!

 私立剣ヶ峰学園は金持ちの金持ちによる金持ちのための学校ではない!

 その証拠に、学業や部活動だけに限らず、他の者にはない秀でた才能や秘めた可能性と優れた人間性を持つ者に対し、完全無償で入学から卒業までの学費及び衣食住などの生活費の全てを負担するという、剣ヶ峰学園オリジナル奨学金制度、通称が設けられている。

 この剣学オリジナルは、定数を設けず、尚且つ生活費という項目には、一定額の交際費おこづかいも含まれているから驚きである。

 そして、茜を含めて受験を経て高等部へ入学した外部生のほぼ全てが剣学オリジナルの恩恵を受けている。

 即ち、外部生のほとんどが他よりも秀でた才能や秘めた可能性と優れた人間性を持つ者達なのである。

 しかし、それらは決してエリートやギフテッドと呼ばれる者達だけではない。

 例えば、単純に運が良いという理由で剣学オリジナルの対象となって入学した強運の持ち主もいる。

 その者は、受験の際に受験者全てに行われた何の意味もない数字、漢字、記号などが羅列された三択を二十項目に渡って選択するというだけの単純なアンケートで、その二十項目の全てで理事長霧子が何も考えずに選択したものと完全に一致したのである。

 無意味な三択を二十回繰り返すアンケートで二人の選択が完全に一致するというのは、じゃんけんで例えるなら、互いに出す手を選ぶことがなくランダムにグー、チョキ、パーが選択される機械を用意し、それが二十回連続してになるということである。

 答えどころか何の意図すらも存在しないからこそ完全に一致するはずなどなく、一致したとすればそれは即ち天から与えられた運の良さ、奇跡的な偶然スーパーラッキーそのものである。

 ちなみに、ランダムな三択を二人で行い、二十回全てにおいて完全に一致する確率は約三十五億分の一である。

 なお、新入にいり太陽たいようは高2から編入してきた異例の外部生であり、内部生だけでなく他の外部生からも一目置かれているが、その実は、太陽の両親が霧子の両親と知り合いだったためににより高2から編入してきただけで、剣学オリジナル非対象の外部生である。

 そして実は、水無月茜というのは、名前と上記の設定をたった今思い付いただけなので実際にはまだ何も決まっていない。

 次回作にて、より人間味のある水無月茜という人物像を語れるようにしておくので、茜についての説明は以上で勘弁して欲しい。


 地の文ナレーションを担当している私は、この作品の中にしか存在しないものなので次回作つづきを望む者がいることを信じているぞ!

 再会を望む者があればきっとまた会える!


 では、次回作があればまた会おう!

 さらばだ!!!!!!!

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