第96話
次の日朝早く起きると日の出が見える、綺麗な海の上から顔を出す太陽は日本で見るのとでは大違いだ、
ヒルダはまだ寝ている、昨日テレサと勝手に化粧品を買いに行ったのがわかるとその後一緒に買ったのにもかかわらず機嫌が悪いままだった、機嫌を直す条件を聞くと俺との同衾だった
それで今朝は一緒のベッドに居たとゆうわけだ、ヒルダも24歳と結構な歳だが行為自体は初のようで終始受け身だった、この数ヶ月俺が初めてヒルダよりも上に立てる時間だったのだが、こんなのすぐに逆転されるのだろうな
俺も実はそこまでそっちの欲がないわけではないが多いわけでもない、どうも非効率な気がするのだ、疲れる割には結果が不透明、したからと言って必ずしも子供が出来るわけでもないので何回もする、ギャンブルと同じだが、ギャンブルは疲れない
「ヒルダ そろそろ起きてくださいね、今日こそは海に行くんですから」
「もう少しだけ寝させてください、後10分」
「今からテレサのところに行ってきますが戻ってきて起きてなかったら置いて行きますからね」
その宣言通りのことをするつもりでテレサの部屋へ入った、すると珍しく起きてなかった、いつも朝は俺よりも早いのにどうしたんだろう
「テレサ起きなさい」
「おはようございます ナオト様」
「どうしたんだ、こんな時間まで寝てるなんて」
今の時間はまだ7時半、こんな時間という時でもないのだが、異世界と日本を行き来している間に寝る時間が不規則になり短時間スイマーになってしまい、目覚ましなしでも6時には起きるようになってしまっていた
そんな俺に合わせテレサは俺より早く起きることが多かった
「昨日なんですけど、、、ヒルダさんとナオト様が、、気になって寝れなくて、、、」
嫉妬していたらしい、確かにテレサともそうゆうことはしたことがなかったのにヒルダと先にしてしまってやきもちを焼いたのだろう
「じゃあ今夜は、、、なっ?」
「はい」
二晩連続ですることになった、お酒でも飲ませて酔わせてねむらせてもいいのだが多分真面目なテレサのことだ、許してはくれないだろう、テレサとの約束破るなんて怖いことはできない
まだ夜までは時間がある、それまでになるべく考えておこう、まずは遊びに行こう
2人の準備が整ったので朝飯を食べながら
「今日は海で遊べる物をしようと思っているのだが何がいいかな?候補としては水中散歩、ホエールウォッチング、ドルフィンウォッチング、なんてのはどうだ?」
泳げないならシュノーケリングやダイビングは無理だろう
「水中散歩が楽しそうですね、海の中を歩くなんて中々ない経験だと思いますが、テレサはどうです?」
「私も楽しそうだと思います」
「決まりだな、他のツアー客と一緒なのはごめんなので専属のコーディネーターを雇おう」
探したら半日コースで700ドルで受けてくれるようだ、もちろん即頼んだ、これが1,000ドルでも同じだ
水の中に沈む時は2人とも軽いパニックを起こしていたが俺が2人の手を握り落ち着かせるとその後は海の中の光景を目を奪われていた、何より泳がなくても海の中が見えるなんて凄い、特にハワイの海は綺麗と聞いていたが聞くより見る方が最高だった。
帰りの船の上ではローストビーフが振る舞われたが2人は美味しいと言っていたが俺はもうちょっと脂がある肉の方が好きだ、でも満足してくれたみたいで良かった
そうして夜を迎えたがテレサは今朝の約束を忘れてたようで疲れて先に寝てしまった、俺が何もしなくても何もなかった
こうゆうのは焦らなくていいとゆう気持ちもあるが16歳にいくら結婚してるとはいえ手を出すのはかなり抵抗がある。
翌朝はテレサが俺の顔を見るなり
「昨日は申し訳ございません」
と詫びてきたので
「何のことだ?」
ととぼけて返事をしたら笑顔になった、昨日の約束はそのままなしになったようで掘り返したりはしなかった
初日は買い物、次の日は目一杯遊んで疲れたので今日は浜辺でのんびりと日光浴だ、遠くの方で湾内をクルーズする募集をしていたので乗ってみた、夕日が綺麗で仕事の疲れが癒される気持ちだった、何も言わずににヒルダが抱きついてきたのでこちらも抱き返すとテレサがまた嫉妬していた
テレサの嫉妬したかわいい表情が見れるならヒルダと結婚したのも悪くないと思えてきた、ヒルダと結婚しなければ俺とテレサの結婚はまだだいぶ先のことになっていただろう
予定では1週間の滞在のつもりではあったが既に帰ってやりたいこともあったので2人に話した
「俺は帰ることにする、ここは1ヶ月は来れるから残ってくれてもいいし、来たい時にまた来てくれてもいいよ」
「私もしたいことはしましたし、戻ってもいいです」
「ナオト様が居ないのに残っても意味はありません」
別に無理に言わせた感もないので早めに新婚旅行は切り上げることにした
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