第46話
「じゃあここにある箱を全てバッグに入れてくれ」
「はい」
間に合わせて今日中にオゴダイさんの処に持って行く、あんまり待たせるのは性に合わない、約束は果たせなかったけどなるべく早くがいいし
「終わりました」
じゃあ一旦着替えるぞ、とりあえずはツナギを用意するまでは俺の服でも着せとくか、肌着は勿論新品を着せる
いくら奴隷とは言っても人のお古の下着は嫌だろう
「今までの服よりゴワゴワしない」
喜んでくれたようで何よりだ、バッグを渡し
「じゃあそれを持って付いて来てくれ」
「はい」
この子あんまりしゃべらないね、必要なことは言ってくれるから別にいいか、オゴダイさんの所に着くと
「あれっ今日はどうしたんですか?商品は遅れると聞いたのですが」
「すみません、先程届いたのでお渡しに来ました」
「そうですか、それでは」
今から検品だ、しまった物をもう一度出す、でも検品しないと預かり証は発行できない
・肌着 20,000枚
・塩砂糖胡椒 各1トン
・絹の肌着 100枚
以上だ、種類は少ないが凄い量だ、もちろん検品はハルクにやらせた、俺がやると疲れるからな、しかしこれ終わりが見えない、何時間やっているんだろう
この時間に来たの完全に失敗だ、席を外したかったので
「私ここに居ないとダメですか?」
「検品でオーナーが居ないのは流石にありえないですが」
まぁだろうな、でも面倒臭いよなぁー完全に日が暮れて来た、今日中に終わるのかな
「少し休憩するか、明日にしません?」
「そうですね、明日にしましょう」
次の日の約束をして帰った、どうせバッグは他人では使うことできない、やっとこれで帰れる、何か食べたいな
「ハルクお前お腹空いたか?」
「はい」
こいつでかいし、たくさん食うだろうな、ツナギ買いに行くついでにモール行くか、みんなを連れて焼肉でも行くか
俺を入れて5人か、なんとか全員車に乗れるな
「今日は焼肉に行くぞ」
「わーい」
喜んでいるが焼肉わかっているのだろうか、高級な肉より食べ放題でいいだろ、ファステルの飯屋に比べれば絶対にうまいと断言できる、調味料さえ普及できれば素材は悪くないのだ、そうだ、異世界の食材はどうだろう
オークの肉うまかったな、それを日本の調味料を使って料理をしたら美味しいかも、次の輸入品候補も決まった
でも想像したら怖い、養豚場の豚の代わりにオークが檻の中に並ぶ、なまじっか人型なのでちょっと遠目から見たら奴隷市場だろうな。
滅多に出回らないけどミノタウロスも旨いらしい、確実に仕入れることができない肉は正直どんなに美味しくても必要ないな、ドラゴンとかの幻想食材のレア度とかならもっとだ
食材のうまさなら異世界、肉の加工なら日本、2つが合わされば最強だ、なんとか実現させてみたい物だ、日本では素材の味がどうのとか言うけど、調味無し、加工なしで食わせる料理なんて見たことない
「タレは付けず塩だけで肉本来の味わいを」
塩使ってるじゃーんって突っ込みたいもんな、しかも塩もそこら辺の工場で作る工業製品としての塩でなくてミネラルを含んだ岩塩とかだろ?加工しまくり
大人しく甘辛いタレぶっかけたほうがうまいって思うね
さて、焼肉屋に着いた、お席で注文食べ放題だと見えないから自分で取りに行く方の食べ放題にした
なんかタッチパネルだとおいしそうじゃないんだよね、オレは味を知ってるからいいんだけど、うちのメンバー知らないから絵だけでは想像できないよね、肉肉しい感じを目で感じてもらおう
「ここは決まった価格で食べ放題だ」
フレイヤ
「たくさん食べてもいいってこと?」
「そうだ、たくさん食べてもあまり食べなくても料金は同じ、たくさん食べた方がお得だぞ」
と聞き脱兎の如く行くのがシルキー、そして持ち帰って来たのがアイスとケーキの山、ここはスイーツもあるからな
全く動かないのがハルク
「どうした?お腹空いてないのか?」
ハルク
「僕はご主人様の食べ残した物でいいです」
食べ放題で残すなんてマナーの悪いことするわけがない、残すと罰金って店もあるぐらいだ
昔クレーマーで有名な友人が調子に乗ってたくさん持ってきて最後に食べきれなくて、そこは残すと罰金制があるお店であった、友人の取った行動は皿にあった物を全部床に落とした、流石に落とした物を食べろとは言わないので罰金を免れたが、その友人は元友人となった。
ハルクに説明しても理解されないと思った俺は肉を皿いっぱいに取って来た、たくさん焼いて一度に食べきれない分を、食べ残しと言って渡した。
ハルクは黙って食った
(俺がハルクに肉を焼いてやってるだけじゃね?)
なんかよくわからん仕組みになってしまったが、何度か繰り返し、みんな満足したところで店を出た
シルキーが肉を食ってるいるところは一度も見なかった、何のための焼肉屋だか意味がわからない、フレイヤは考えなしに食べすぎたため、苦しいと呻いているし
テレサとハルクだけは泰然としていた、ハルクは多分遠慮して食べてないだけだろうな
たまにはこうゆうのもいいもんだ、シルキーには今度スイーツ食べ放題の店に連れて行ってやろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます