第45話

「良かったら僕の家に来ませんか?」


「プロポーズですか?会ったばかりなのに」


あぁ勘違いされた


「いえ、今違うところに住んでて使ってないんですよ、家具家電は必要最低限な物しかないですが、使ってくれていいですよ」


「それはありがたいお話ですが、宜しいのですか?」


「もちろんずっとって訳じゃありません、次の家が決まるまでの間までです、僕はその後解約すること予定ですから」


「いや、でも、、、」


「米本の知り合いなら大丈夫です、何かあれば奴に責任取ってもらいますから」


これは冗談で言ったのだが、そのほうが受け易いだろう


「それではお言葉に甘えて、ソラも喜ぶと思います」


多分ソラって言うのが娘さんの名前なんだろう、賃貸契約に置いてまた貸しはNGだ、ただお金を取るわけでもないし、期間限定だ、たまには俺も自宅に行けば同棲みたいな言い訳も通じるであろう


駐車場は使わないといけないしね、家の場所を教え鍵も渡した、今日から住むようだ、ホテル代もバカにならないし


これで絶品空間の準備は終わり、1週間後のオープンだけ立ち会う、次は秘密兵器第二弾の仕込みだ


現代でのやることを終えて祖母の家に戻る、とにかく寝よう、睡眠不足は寿命短くしてしまう、過労死なんて嫌だ。


今日荷物が届くと米本が言っていたし、それよりも宝石どうしよう、サダムさんが帰ってこないなら自分が行かないと行けないけど、どうせ旅行に行くなら常夏がいいな、灼熱でなくて、それに観光名所も少なそうだし


自分の利益の要素が強いので仕事って感じより観光の要素強いんだよな、東南アジアや隣の大国はよく行くけど


家で積み上がる段ボールの山を見て


(荷物の積み込み、テレサ達にやらそうかな)


とまたさぼることを考えながら少しずつ積み込む、実はテレサ達の買取金額ぐらい優に超えるぐらいは儲かってるんだよな


解放して次の奴隷買おうかな、やっぱり次は男がいいな、こんだけ荷物あると運ぶのが大変だ、体力がある男ならこき使えるし、遠慮もしなくていい。


先にブキャナンさんとこに行くか、今何時だ 23時かってことは向こうは午後1時か、途中で積み込みを中断して、奴隷を追加することを考える


相変わらず奴隷店の受付は無愛想だ、これで3回目、笑顔とは言わないけどしゃべろよ


奥にはブキャナンさんが


「ようこそ、今度はどのような者をお探しですか?」


「商品を運ぶ為の奴隷を、規模が大きくなり自分の手ではまかないきれなくなりまして」


「そうですか、そうですね、、、、」


実は奴隷は若い者は優秀な者が多いが、年を取ってからの奴隷は一癖あるような多い、若い奴の失敗は多少目をつぶることができるがいい年した大人の失敗は完全に本人に過失がある


そうゆう訳で成人してからの奴隷は怠惰な者が多く、推奨されないのだが、力仕事は矢張り成人しているほうが向いている、そこら辺のバランスが難しい


「1人熊獣人の子供が居ます、年齢は13才ですが、身長は180センチあり、かなり真面目で力もあります、如何ですか?」


「はい、会わせてください」


顔は童顔だがいかつい、これなら大丈夫そうだ


「お前 名前は?」


「ハルクです」


名前も強そうだ、キラキラ目で純粋そうだ、これならテレサ達ともうまくやってくれるだろう、テレサ達がいつまで居てくれるかだが


「よし、契約するぞ、早速今日から働いてもらう」


「はい、よろしくお願いします」


代金の金貨2枚を支払った、男の奴隷は価値が低いようだ、ブキャナンはヒルダへの上納金を求めてきたが無視した、ヒルダの立ち寄る店には注意が必要だ


すぐにお店に行く、テレサ達と違って服は買わない


(男なんて裸でも充分だ)


と言うのは冗談で、服は現代で買う、作業メインだからツナギでいいだろう、肌着は在庫から使えばいいし

テレサ

「ご主人様、その方はどうされたのですか?」


貫頭衣を着ていたら奴隷だとすぐわかる、奴隷が他の人と一緒に居ることはまずないので、俺の横に居る=俺の奴隷とすぐに理解できる


「荷運び用にな、テレサ達には無理だろ?」


テレサの顔が青くなる


「私達の代わりにですか?」


今のところすぐにというわけでもないがそれも考えの内に入っている


「テレサ達はよく頑張っているからそろそろ解放も考えているよ」


「まだ約束してから2ヶ月しか経っておりません、最後まで居たいのですがダメですか?」


「解放したら給料を払って雇ってもいいぞ、その代わり向こうには行けなくなるが」

シルキー

「それなら私は一生奴隷でいいです、あれが食べられなくなるなんて」

フレイヤ

「私もです、ゲームがない生活なんて無理です」


最近フレイヤはゲームにはまっている、テレサとシルキーは真面目に日本語の勉強をしているが早々に諦めてしまったからだ


もちろん魔法の勉強は頑張っているが、わからない部分は2人に聞きながらやるため、3人一緒のタイミングでしている

テレサ

「雇っていただけるなら解放されてもいいですけど、まだしばらくはこのままで居させてください。」


(あれっテレサが解放に前向きだ、意外だな)


日本文化って人を堕落させるためにあるのかなと思った。

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