Keep

作者 赤鐘 響

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★★★ Excellent!!!

私もヘビースモーカーですが、現在は、部屋では吸わず、家の外で吸うようにしています。タバコを通じて、考えさせられることも多く、なぜ、このような有害なものを吸うのかと思います。それは、タバコを吸う人の意思の強さだと思います。タバコを吸えば肺がんになる可能性があるのに止められないとう意思の強さです。色々と考えさせられました。

★★★ Excellent!!!

町に点在する“喫煙所”。そこで演じられるささやかな人間模様を描いた短編集。

と、これだけの説明で収まってしまうこちらの作品、まず感じていただきたいのは「喫煙所」そのものです。喫煙者だからこそ喫煙所に集まることは必然なのですが、そうであるからこそ余計な説明を加える必要がなく、読者をストーリーへ引き込めます。舞台そのものを物語の“起”として機能させる構成は、短編作においてひとつの最適解ですよねぇ。さらに言えば、喫煙者という共通点をもってごく自然にキャラクター同士の距離感を縮めていく著者さんの技法もすばらしい。

そうそう、登場するキャラクターさん方にもまた味があるんですよ。別に尖っているわけじゃないけど、どこか斜に構えている感じで。彼らのまっすぐならぬ言動はユーモラスで少し寂しくもあって。煙草がもたらす間(ま)と相まって、小説の重大要素である「作品のにおい(雰囲気)」としてよく効いているのです。

さくっといい話が読みたい方、人間ドラマをお求めの方、そしてもちろん、喫煙家の方にもおすすめいたしますー。


(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=髙橋 剛)