第365話 苦手 ②

「ほんっと。空気読めないよね!」

幼馴染は怒って帰った。


中学の頃にもそう言われ、

(そうか。俺は空気を読むのが苦手なのか)

と自覚し、克服しようと合気道を始め、

その縁でカノジョができた事を報告したんだが…。


おかしいな。

人の気配は読めてる筈なのに、

“空”の気を読むのは苦手なままのようだ。



★☆★


はい。

幼馴染はずっと彼を好きでした。


彼女の中で、

(ここは、告白のタイミングだろーっ)

って場面が幾つもあったんでしょうね。

鳶に油揚げを掻っ攫われる前に、告白しときゃ良かったと、

彼女は、きっと枕にあたって泣くんだろうな。


書いた後で、

『慟哭』/歌:工藤静香/作詞:中島みゆき

っぽいという事に気づいた。


☆彡


という事で、これが最後の話です。

これまで読んで頂き、有難うございました。m(__)m



☆★☆


次のお題は『長距離』


〖概ね140文字・2年目〗

https://kakuyomu.jp/works/16816700427843453546


で、公開します。

これからも、よろしくお願い致します。m(__)m

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概ね140文字・1年目 久浩香 @id1621238

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