第347話 自由奔放 ②

「まだ旅を続けられますか?」

タキシードの紳士の問いかけに、喪服の彼女は、鮮やかな笑顔で「ええ」と答えた。


「いい加減、御主人も御子息も、待ちくたびれていらっしゃいますよ?」


「そうなの? でも、フランツもルドルフも、待っていたいから待っているんでしょう?」


シシィの魂は、死後を謳歌する。



★☆★


①を書いた後で、

(そもそも、自由奔放とは?)

と思い、〖自由奔放な性格の人の特徴〗というのを読んでみた。


(これって、まんまエリザベート(オーストリア皇后)じゃーん!)


彼女を書こう、と思ったが、生前の彼女は、どうにも“もがれた翼”感が漂う。

お題は『自由奔放』。

どうせなら『自由奔放』を謳歌する彼女でなければ。


なもんで、きっと彼女は、亡くなった後、タキシードを着た死神(?)が、どうにか死後の世界へ連れて行こうとしても、あっちゃこっちゃに気分の赴くまま、行きたい所へ、旅を続けているのではないかな、と、思ったり。

喪服を着たままなのは、彼女自身の意志で、息子の喪に服そうと決めたみたいだから。



“シシィ”は、エリザベートの愛称です。



☆★☆


次のお題は『パフォーマンス』


Σ(・ω・ノ)ノ!えぇ~~~っ。

昨日公開した『自由奔放①』でオペレッタ出したんですけど。

これは、『-SIDE 舞台俳優』を書け!って啓示?


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