第315話 形而上
「問題は精液をどうするかという事だ」
「量も大切だ。一回の射精にどれだけのそれがいるかが解らない」
「蒸留するがいいか。はたまた腐敗させるべきか」
「形而上では、精液の中の小さな沢山の吾を合体させさえすれば、女を介さずに吾ができる筈なのだ」
とある錬金術師達のホムンクルス論黎明期の会話。
★☆★
その昔、
精液の中には、その持ち主と同じ人間(男)の形をした物質でないものがあると信じられていたそうな。(Wikiだと、『色々した後、40日密閉し腐敗させればできる』って書いてあったけど、そこから書くと140字じゃ納まらなかった)
そして、錬金術師パラケルススは、ホムンクルスの生成に成功したんだって。
ホムンクルスは、『生まれながらにしてあらゆる知識を身に付けている』そうなんだけど、多分、これは、複数の精液提供者の知識が一人のホムンクルスの中に凝縮された状態をいうんじゃないかなって思う。
だから、『一人の精液や血液を使用して作ったホムンクルスは、まさしく羊のドリーの如く、完全なクローンができたんじゃないかな』って思うこの考えの方が、⇑より、より正しく形而上か?
精液だ、射精だと書いてはいるが、これは医学的(?)見地なのでRはつけないくていいよね。
☆★☆
明日のお題は『テトロドトキシン』
何っ? フグ毒で愛を語れ…だと?
う~む。Rをつけた方が良いか、つけなくても良いか、それが問題だ。
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