第296話 渋滞 ①
渋滞を抜け出る前に、助手席の妻も後部座席の娘二人も眠っていた。
最近は、三人で結託して生意気な口をきいてくる。
ムカつく時もあるが、
こうして眠っている顔は、どれもこれも可愛くて、
俺が守らなきゃならない宝物だと、改めて思う。
それにしても小腹がへった。
帰ったら、茶漬けでも出してもらうか。
★☆★
趣味からの解脱。
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