第295話 消灯ラッパと渋滞 *BL

「おい。消灯ラッパが鳴るぞ」


生徒監督生の特権。

個室のベッドを占領する彼の肩をゆすると、


「…う…ん」


寝返りをうち、若枝の様な腕を俺の腕に絡める。

慌てて引き剥がすと、すぐに寝息を立て始めた。


生唾を飲み下す。


俺が見回りに出ると、彼は次の部屋へ行く予定なのに。


彼待ちの渋滞が、又、伸びる。



★☆★


生徒監督生とか、寄付金の多い生徒とかは、寮の部屋が個室なんでしょうな。


『渋滞』で普通に作ろうと思ったんだけど…

一度解放した趣味には勝てませんでした。m(__)m


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