第294話 消灯ラッパ *BL

名門ギムナジウムの男子寮。

消灯ラッパは鳴ったというのに、

今日もまた、隣のベッドの彼は帰らない。

見回りの監督生も、彼の不在は意に介さない。


彼。

今、誰の腕の中でしどけない声をあげているのか。


それを想像して、

ベッドシーツを握りしめ、

枕の端を食いしばって悶えてるのは、

僕だけじゃない筈だ。



★☆★


趣味全開。


ああ、そうさ。

竹宮恵子先生も萩尾望都先生も大好きさ。

『風と木の詩』だって『ポーの一族』だって大好きなんだ。



昔、見た『If....』って映画で、消灯ラッパじゃないけど、

監督生が外(中庭?)から、

「light off」(「light out」? 兎に角、消灯)

って叫ぶと、寮の窓から漏れる灯りが一斉に消えるってシーンがあったのを思い出した。


ちょっとwikiで調べたら、

この映画は、ギムナジウムじゃなく、パブリックスクールだったようだ。

違いは、よく解らないんだけどね。

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