第293話 カレンダー 《1-001》-2⃣

「あっ」

と言ったっきり無言になった俺に、電話の向こうの友人は、「もしもし」を繰り返したが、

「すまん。えーっと…の7時だな」

と返すと、怪訝な口調で「遅れるなよ」と言って切った。


壁にかけたカレンダーが、ひとりでに捲れるなんて事は無いという、そんな当たり前の事にも気づけなかった。



★☆★


えーっと。

言われた日付の、先月か、もっと前の月のカレンダーの曜日を見てたと…。


この無精具合。

きっと、『第01話 白いカーテン ①』と同一人物。


https://kakuyomu.jp/works/1177354055155560375/episodes/1177354055155613121


最近、登場人物の再利用が多いな。



☆★☆


明日のお題は『渋滞』…え?『消灯ラッパ』

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