第292話 天真爛漫

天真爛漫てんしんらんまんとはよく言ったもので、

純真無垢じゅんしんむくな君の跌蕩放言てっとうほうげん寸鉄殺人すんてつさつじん


閉月羞花へいげつしゅうかな君の甜言蜜語てんげんみつごに、

懊悩煩悶おうのうはんもんの末に哀訴嘆願あいそたんがんすれば、

牛鬼蛇神ぎゅうきだしん田夫野人てんぷやじんと謗られて、

愁苦辛勤しゅうくしんきん保養鬱散ほよううっさんするしかない。


天衣無縫てんいむほう泥船渡河でいせんとか


横行跋扈おうこうばっこすれば、

奸佞邪智かんねいじゃち巧言令色こうげんれいしょくに、

霑体塗足てんたいとそくへ堕ち、

死中求活しちゅうきゅうかつ虚しく七花八裂しちかはちれつ



★☆★


<使用四字熟語>


★ 天真爛漫てんしんらんまん

明るく純真で無邪気な性格。


★ 純真無垢じゅんしんむく

心に汚れがなく清らかな様子。嘘偽りや疑念を知らないこと。


★ 跌蕩放言てっとうほうげん

周囲の人に気を使わずに好き勝手に喋り散らすこと。


★ 寸鉄殺人すんてつさつじん

ちょっとした一言や批評で、ずばりと他人の急所や弱点を突くこと。


★ 閉月羞花へいげつしゅうか

月も恥じらい姿を隠し、花も閉じてしまうという意味。

並外れた美しさの女性の形容。


★ 甜言蜜語てんげんみつご

人を誘惑するような蜜のように甘い言葉。


★ 懊悩煩悶おうのうはんもん

悩み悶えて苦しむこと。


★ 哀訴嘆願あいそたんがん

心から願い、切実に訴えること。


★ 牛鬼蛇神ぎゅうきだしん

鬼や妖怪。 怪しげで不思議な作風や作品の喩え。

容貌の醜い喩えとして用いられることもある。


★ 田夫野人てんぷやじん

田舎者。教養や良識に欠ける人を蔑んで使う。


★ 愁苦辛勤しゅうくしんきん

思い悩んで憂い苦しむこと。


★ 保養鬱散ほよううっさん

休養をとり、気を晴らすこと。憂さ晴らし。

苦しいことや辛いことを忘れ、憂鬱な気持ちを発散させること。


★ 天衣無縫てんいむほう

天真爛漫な性格のことを指す。


★ 泥船渡河でいせんとか

泥で作った船で川を渡るという意味で、世渡りの危険なことの喩え。


★ 横行跋扈おうこうばっこ

人に遠慮することなく、威張って我儘に振る舞うこと。


★ 奸佞邪智かんねいじゃち

邪で歪んだ心を持ち、ずる賢く立ち振る舞うこと。


★ 巧言令色こうげんれいしょく

巧みな言葉を使って、顔色を取り繕い、人に媚びへつらうこと。


★ 霑体塗足てんたいとそく

体を濡らし、足を泥まみれにして、田畑で仕事をする姿を意味する。

つらい労働のようす。


★ 死中求活しちゅうきゅうかつ

追い詰められた絶望的な状況で、難局を打開するために必死に力を尽くし、生き延びる方策を模索すること。


★ 七花八裂しちかはちれつ

花びらが中心から分裂しているように、粉々に砕け散ること。



(これは、四字熟語縛りで書くしかないね!)

なんて、なんで思いついちゃったかなあ。

もう、ね。ほんと。めっさ疲れた。orz



下二行に怪しいえろを感じて下さった方。

なにとは言いませんが、正解です。



☆★☆


明日のお題は『カレンダー』


ひねらずに、さらっとね。

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