第220話 抜け殻

離れ難き朝を迎えた私の文に御返事を下さらないばかりか、

お前を伴に忍んでいった私から、

蝉の脱殻の如き小袿こうちぎを残して逃げ出した、

薄情なお前の姉君がいけないのだよ。


彼女への恨みを睦言に、

小袿の褥で息を弾ませ、

私に身を委ねるお前も、

私はいじらしく想っていたのに、

もう可愛がってはあげられぬ。



★☆★


〖源氏物語:空蝉〗/紫式部


最後の一線を越えてたかどうかは解らないけど、

光源氏と小君ってデキてたっぽいんだよ。


女を知ったと思ったら、速攻、稚児にも手を出すとは…

流石(?)、光源氏だ。

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