第155話 桟橋 ➀

旅館で借りた浴衣に着替え桟橋に向かう。


その町は夜景が綺麗な事が有名なのだ。


ディナークルーズ。

というには和風で、船にしても屋根付きの大きな筏といった風情だった。


食事を摂りながら夜景を見るのが本来の目的だが、

私は向かいの席に座る、黒幕と愛人と秘書という風情の三人が気になって仕方ない。


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