第027話 先進国

第一世界資本主義国家の彼は、私の心までお金で買えると思ってた。

第二世界共産主義国家の彼は、“対等な関係”と言って、私の全てを支配しようとした。

第三世界開発途上国の彼は、先進国の褌を借りて、覚えたばかりのセックスを私で試したがっていた。


第四世界後発開発途上国の私。

貧しくて、まだ処女だけど、太陽と笑い合える今日が、本当に幸せなの。



★☆★


第四世界からしてみれば、第三世界も先進国なんだろうな、と。

そんでもって、後発開発途上国の中にブータンがあるみたいで、

ブータンといえば、微笑みの国だなぁ、と。

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