第2話

 どうしようかしら。

 彼の、愛の告白。小さくて、消え入りそうな。エアコンの音にすら負けてしまう、声。


 聞こえたから、返すべきか。それとも、聞こえなかったふりをしようか。もういちど、心に刻むために。


「もういちど」


 彼が、口を開く瞬間に。わたしも、同じ言葉を言うことにした。同じトーンで。同じ速度で。


 愛の言葉を。

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once more… 春嵐 @aiot3110

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