第12話 通常のボスイベント



 ボスイベントの内容は、中毒性のある薬を学生に売りさばいていたという内容だった。


 裏社会の人間だった教師は、ある日同じ裏社会の人間の顰蹙を買ってしまう。

 行く当てを失ったそいつは、学校の先生になって、しばらく大人しく隠れていた。

 だが、お金稼ぎのために、精神が未熟な子供達に目をつけたらしい。


 危ない薬を売る代わりに、自分の都合の良いように動かしたり、多額のお金を払うように強要していたとかいうのが原作のストーリー。


 ゆくゆくは校長や理事長にも、その魔手を広げて学校のお金をふんだくろうと企んでいたらしい。


 すでに学校の一部のお金は、その教師によって盗まれている。


 優秀な生徒会が調べ上げたことによって、悪行が明るみにでたのだ。


 ウルドとトールが提案し、お助け部が協力する形になった。


「最近生徒の不祥事が多いのは、このためだったのだろうな」

「けれど、証拠がないうちに他の教師達に言うのははばかられます。ですからご協力いただけないでしょうか」


 不祥事を起こす側だった二人が、治める側になるなんて。


 とか思っていたら、ウルドとトールに微妙な顔をされた。


「母のような目で見ないでいただきたい」

「その時のことは忘れてください」


 原作では、協力せずに独自に動いてたんだけど、人間って成長するのね。


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